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引退のトーレスが日本人選手に送った“最後の金言” 「クオリティーは非常に高いが…」

8/24(土) 11:30配信

Football ZONE web

チームとしての機能性向上の必要性を強調 「それを踏まえて発展していかなければ」

 サガン鳥栖の元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスは23日、J1リーグ第24節ヴィッセル神戸戦に先発出場。18年間のキャリアに終止符を打つ引退試合は1-6と大敗を喫したものの、神戸に所属する旧友の同MFアンドレス・イニエスタとともにピッチに立ち、一つの時代に終止符を打った。試合後、トーレスは日本人選手に対し、現役選手としての“最後の金言”を口にした。

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 昨夏に鳥栖へ加入したトーレスは、熾烈な残留争いに巻き込まれるも、前線で体を張るターゲットマンとして“フォア・ザ・チーム”のプレーに徹し、J1残留に貢献した。しかし、今季は度重なる負傷離脱もあって、本領を発揮できない時間が続き、シーズン半ばで引退を決断。旧友イニエスタを最後の“敵”とした神戸戦を最後に、18年間のキャリアに終止符を打つ決断を下した。

 ラストゲームは6失点の惨敗を喫するまさかの展開となったが、試合直後の引退セレモニーではイニエスタ、そしてかつての相棒である元スペイン代表FWダビド・ビジャと涙を浮かべながら抱擁を交わすなど、感動的なフィナーレを迎えた。

 セレモニーを終えて約1時間後に記者会見に臨んだトーレスは、約1年間、Jリーグのピッチに立ったうえで「日本人のクオリティーは非常に高い」と振り返った。一方で、「Jリーグは発足してまだ30年経っていないよね? クラブを含めてまだ若いんだ」と切り出し、「良くなっていく伸びしろがあるということ。何回も言うが、選手の質は高い。それでも、サッカーはチームスポーツ。チームとして機能するにはまだ時間がかかるし、それを踏まえて発展していかなければならない」と指摘した。

連動しないプレッシングに怒りのジェスチャーを見せていたトーレス

 この一戦でも前半だけで3回、相手の最終ラインにハイプレスをかけたトーレスが、連動して畳みかけないチームメートに怒りのジェスチャーを示していた。素早いプレッシングに神戸の守備陣がボールタッチを乱していたケースもあり、連動できていればボールを奪えてチャンスとなっていたと思わせる局面も実際にあった。運動量が少ないという印象を持たれがちなトーレスだが、この日は戦況を見極め、一人果敢に前線から走り回る姿が際立っていた。

 トーレスの古巣でもあるアトレチコ・マドリードは徹底的に連動したプレッシングから高い位置でボールを奪い、そこからさらに連動して一気に攻め込むカウンターを持ち味としていた。日本人もスタミナと献身性に定評があるが、連動性に優れているかと言われたら、まだ首を傾げるところがある。

 トーレスが日本人選手に送った、選手としての“最後の金言”は、今後Jリーグのクラブがさらに成長していくうえでは避けては通れない道のりだろう。

Football ZONE web編集部・城福達也 / Tatsuya Jofuku

最終更新:8/24(土) 11:30
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