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あおり殴打事件では別人を犯人扱い。ネットのデマ拡散の恐ろしさ

8/24(土) 16:31配信

週刊SPA!

 常磐道煽り運転事件は、恐るべき別現象をも生み出した。それはネット上でのデマ拡散である。
 全国指名手配ののちに逮捕された宮崎文夫容疑者。その車に同乗していた女は喜本奈津子容疑者であるが、逮捕前はその氏名が公開されていなかった。
 逮捕前日の8月17日、Twitterを始めとしたSNSでは、「同乗の女の本名はこれだ!」という情報が拡散されてしまった。もちろん、それは全くの偽情報であり、同乗の女とされた女性は宮崎容疑者とは一切関わりのない人物である。

「同乗の女」にされてしまった女性

 あらぬ疑いをかけられたこの女性、ここでは仮にAさんとする。発端はAさんのInstagramでのアカウントを、宮崎容疑者がフォローしていたことにある。それを伝って、ネット上のいわゆる「特定班」と呼ばれる人々がAさんの容姿をチェックし、「同乗の女に似ている!」と結論付けてしまったのだ。

 常磐道での暴行の際に喜本容疑者が身に着けていた帽子とサングラスが、Aさんのそれと似ているというのがその根拠である。たったそれだけで、AさんのInstagramは大炎上してしまった。本人への誹謗中傷も相次いだ。その後、Aさんは自身が経営する会社の公式サイトの中で声明を発表。被疑者がAさんであることを発信する者に対して法的措置を取るとした。これはTwitterの投稿をリツイートした者も含まれる。

 「ネット上のデマ」が社会問題として認知され、それに対する民事訴訟での判決事例も数年前より明確なものとなっている。にもかかわらず、未だこのような事態が起こってしまうのだ。

「金村竜一」は架空の人物

 なお、この常磐道あおり運転事件はもうひとつのデマがまとわりついていた。あおり運転の男の名は「金村竜一」だ、という内容である。

 現時点の我々は、この男は宮崎文夫容疑者であることを知っている。しかし宮崎容疑者が指名手配される前、特にTwitterでは「犯人は金村竜一」というデマが広まったのだ。

 この「金村竜一」は、先述のAさんとは違い架空の人物である。が、冷静に考えれば「金村竜一」などという名は決して珍しいものではない。全国のどこかにいる、同姓同名の金村竜一さんが濡れ衣を着せられてしまう可能性は大いにあった。

 なお、Aさんに関するデマが拡散したのは、宮崎容疑者の氏名が公表されて「金村竜一」が偽情報だということが判明した直後である。ネットの恐ろしさを全く学習せず、デマからデマへ飛びついた者が一定数存在するということだ。

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最終更新:8/24(土) 16:31
週刊SPA!

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