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素顔のマイケル・ジャクソン─「驚くほどの努力家」「不思議なほど性を感じさせない人」

8/25(日) 8:00配信

クーリエ・ジャポン

8月29日、生きていれば61歳を迎えるはずだったマイケル・ジャクソン。没後10年経っても、彼がそっとされることはない。真偽はわからないこともある。しかし、彼と共に時間を過ごした人々が触れたマイケルの印象、そして思い出を否定することは誰にもできない。

今回、ジャーナリストの山田敏弘氏が長年、マイケルのコーディネーターを務め、『マイケル・ジャクソンの思い出』の著者でもある坂崎ニーナさんにインタビュー。坂崎さんはなにを語ったのか?

マイケルと長い時間を過ごした日本人

2019年、没後10周年を迎えた米歌手マイケル・ジャクソンの人生に再び注目が集まった。

『ネバーランドにさよならを』というドキュメンタリーが放送されたのである。その作品は、マイケルから子供時代に性的虐待を受けたという男性らの告白を映像化したもので、ファンに間では彼の評判を不当に貶めようとしていると批判された。

そのドキュメンタリーで語れられる虐待の真偽はわからないが、一つだけ確かなことは、悲劇的な死から10年がたった今でも、マイケルの人生は人々の興味を惹いてやまないということだ。それだけ、彼の音楽やエンターテイメントだけでなく、その孤独な人生は、類を見ないものだった。

マイケルの生前を知る人は多い。だが、マイケルと長い時間を過ごした日本人となると、そう多くはない。現在、カリフォルニア州北部に暮らす坂崎ニーナ眞由美氏は、そんな数少ない日本人の一人だ。

8月29日はマイケルの誕生日である。マイケルが生きていれば、61歳を迎えた日を前に、マイケルが最も信頼した日本人のひとりである坂崎氏に、マイケルの思い出を振り返ってもらった。

Photo: Michal Czerwonka / Getty Images

あのドキュメンタリーについて

坂崎氏に今回のドキュメンタリーについて聞いてみた。彼女は一瞬苦々しい表情を見せて、こう話した。

「あのドキュメンタリーは見ていません。だってもう裁判でも解決した昔の話で、蒸し返しているだけでしょう」

確かに、マイケルは生前、性的に児童を虐待したとして裁判になっているが、いずれも無罪になっている。今回のドキュメンタリーに登場する2人の男性も、すでに裁判で主張が退けられていたり、裁判でマイケルから虐待は受けたことがないと証言していた。

彼女は、来日の際の、こんなエピソードを覚えている。

「人がいいので、人を簡単に信じやすいところがありました。もうちょっと注意したほうがいいと周囲は思っていました。例えば、来日時に、10歳の子供をアメリカから連れてきたことがありました。

もちろん親も一緒に来たんですけど、その親が『もっとマイケルのところに話をしに行きなさい』とか指示してるんですね。ただ世間はそれを普通だとは思わないですよね。そういう世間の目というのも、もう少し気を付けていれば、ドキュメンタリーのような問題もなかったのではないでしょうか。近くでいろいろと見てきた身としては、マイケルははめられたんだと感じてます」

そういう行動が誤解を招いたということだろうか。それほど近くで見てきたマイケルとは、どんな人物だったのか。

坂崎氏は、「物静かで無口。笑うときは、いつも手で口を覆ってクククっと笑う。もともとあまり喋らない人で、しゃべるときも囁いているかのようで、聞き取れないこともありました。プライベートで彼が唯一声を上げたのを見たのは、ペットのバブルス君を『Stop It !』と叱ったときだけね」と話す。

「彼は人に会うと、人見知りしますからね。それでも、じーっと相手を見ていて、この人、信頼できるのかなと探っているのです」

そんなマイケルの日常はベールに包まれていた。「基本的に部屋にこもっており、それが彼の生活スタイルだった」と、坂崎氏は言う。

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最終更新:9/7(土) 10:48
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