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GSOMIA破棄は「反米援北」行動

8/25(日) 18:00配信

Japan In-depth

【まとめ】

・GSOMIA破棄は反日を隠れ蓑にした「反米援北」。

・金正恩ソウル訪問実現で、総選挙勝利と南北連邦制画策。

・経済悪化と米圧力、醜聞隠し失敗なら文政権レイムダック化加速。

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韓国青瓦台(大統領府)が22日午後6時20分、日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を更新しないことを決定し、金有根(キム・ユグン)青瓦台国家安保室第一次長が発表した。そして「協定に基づき延長通知期限内に外交ルートを通じて日本政府にこれを伝える予定」と語った。

決定過程の討議では国防部が強く反対したが、文大統領の強い意志で結論が下されたという。韓国政府は同日、日本側に協定終了を書面で通知した。協定は終了通報後90日間は有効だ。

文大統領は、北朝鮮政権を利する「金正恩第一主義」と反日を利用した「政権維持」を優先し、米日韓の安全保障体制に亀裂をもたらした。韓国を米日と手を結ぶ海洋国家から朝中と手を結ぶ大陸国家へと向かわせようとしている。

■ 文在寅の「反日理念」がGSOMIAを破棄させた

文在寅大統領によるGSOMIA破棄は、国益を度外視する彼の親北・反日理念に基づくものである。彼はすでに朴槿恵政権末期の2016年12月に「(GSOMIAの締結は)国民的議論なしに拙速に推し進められ、再検討の必要がある」と述べていた。

大統領就任後、「金正恩第一主義」に突っ走り南北宥和を進める中で、文大統領は国防白書から北朝鮮を「主敵」とする文言を削除した。そして韓国軍の中での日本に対する「敵愾心教育」を登場させたが、その延長線上でGSOMIA破棄が行われた。この時期に破棄に踏み切ったのは、日本による「ホワイト国除外」で反日世論が高まったからだろう。

文大統領のこうした理念は、今年の8・15「光復節」演説でも示された。演説で文大統領は、日本の敗戦で得た「解放」には言及したが、1948年8月15日の「大韓民国建国」については一言も触れなかった。文大統領はこの建国を「親米・親日派集団」による建国であると見ているためだ。そこからは反日を共通の価値観として北朝鮮と手を結ぼうとする思惑も見える。

文大統領は、抗日闘争を行った人は、共産主義者であれ誰であれ独立功労者として評価すべきだと主張し、義烈団の金元鳳(キム・ウオンボン)のような抗日運動での過激分子(北朝鮮政権樹立に参加し閣僚となり、韓国侵略の先兵となった人物)までも称賛した。文大統領には金元鳳をモデルとした映画「密偵」(2016)を見て涙を流したという話もある。

文大統領はいま、韓国の現近代政治史を3・1運動―上海臨時政府―済州島4・3事件―4・19蜂起―80年代民主化運動―88年光州坑争―金大中・盧武鉉政権―ろうそくデモを経た文在寅政権との系譜に書き変えようとしている。そこには李承晩・朴正熙につながる保守政治の流れはまったくなく、朴正熙政権が日韓条約を結んで起こした「漢江の奇跡」もない。この歴史観が今回「日韓GSOMIA」を破棄に至らしめた根底にある。

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最終更新:8/25(日) 18:00
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