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結局、F・トーレスは何が凄かったのか? 鳥栖の選手に訊いた大物助っ人たる所以はピッチ外に――

8/25(日) 7:05配信

SOCCER DIGEST Web

たった7ゴールに終わったストライカーは何が凄かった?

 8月23日、“盟友”アンドレス・イニエスタを擁するヴィッセル神戸との試合で、18年に及んだ現役キャリアに終止符を打ったフェルナンド・トーレスが、記者に最後に漏らした言葉は、日本語だった。

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「アリガトウゴザイマシタ。オツカレサマデス」

 引退会見を終えたF・トーレスが、最後に口にした言葉を筆者は聞き逃さなかった。

 昨年7月に鳥栖へやってきたF・トーレスの移籍後の戦績は40試合で7ゴール・2アシストと、決して良いとは言い切れない。30代半ばを迎え、すでに全盛期を過ぎていたとはいえ、やはりアトレティコ・マドリー、リバプール、チェルシーと名立たるクラブを渡り歩いたそのキャリアから、より多くの目に見える結果を期待したファンも少なくなかったはずだ。

 それでもチーム内から不協和音が聞こえてこなかったのは、彼が持つ優れたホスピタリティーや紳士な態度にあるのかもしれない。鳥栖の高橋秀人は、F・トーレスのワールドクラスたる所以についてこう説明する。

「記者の皆さんからはたぶん見えないところではあるんですけど、ロッカールームとかでの彼の人間性は凄い。日本人を誰よりもリスペクトしてくれて、日本に溶け込もうとしていた。あとは、練習前や練習後の準備というところ。あれだけの努力をしているんだから僕らも頑張らなくてはいけないってなった。本当に世界の基準を示してくれた」

 時刻は23時をとっくに過ぎていたにもかかわらず、記者たちからの質問にも、懇切丁寧に答えた引退会見後に流ちょうな日本語の挨拶をして去っていったのも、F・トーレスが日本という島国に馴染もうとした成果の一端と言えるのかもしれない。

 元スペイン代表FWのピッチ外での振る舞いに感銘を受けたのは高橋だけではない。鳥栖の主将を務める福田晃斗は、「一言ひと言の重みがあって、見習うところばかりだった」と、共に過ごした約1年2か月をこう振り返った。

「全てにおいてみんながリスペクトできる選手だった。セレモニーの映像なんかを見ると僕も寂しさを感じるところがあった。本当に一言では言い表せないですけど、男として紳士でしたし、プレーや練習に対しても全力でやりますし、本当にリスペクトの塊みたいな人でした」

 誰からもリスペクトを集め、そして愛されたF・トーレス。わずかな期間ではあったが、彼はピッチ内外で鳥栖に、いや、日本サッカー界に小さくない影響をもたらしたはずだ。

取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

最終更新:8/25(日) 7:05
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