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頑張らない独学のススメ|「定年後」の学び方

8/25(日) 9:03配信

サライ.jp

文/印南敦史


『独学のススメ-頑張らない! 「定年後」の学び方10か条』(若宮正子 著、中公新書ラクレ)の著者は、「世界最高齢プログラマー」。60歳まで銀行員として働いたのち、定年後はパソコンを独自で習得し、同居する母親の介護をしながらスキルを磨いていったという人物である。

定年後に“超我流”でつくったゲームアプリ「hinadan(ひなだん)」が米マイクロソフトや米アップルに注目され、以後は国際的な会議に招かれたり、政府の「人生100年時代構想会議」の最年長メンバーに選ばれるなど、82歳から人生が激変したのだという。

つまり本書においては、そうしたバックグラウンドを軸として、定年後の「独学」を勧めているわけだ。

とはいっても著者のいう「独学」は、一般的なそれとは別。「教室に通うか」「先生に習うか」ということとは意味が違うというのである。

「独学」とは、勉強する本人が主体性を持って、自分で「なにを学ぶか」「どのようにして学ぶか」を決めて勉強することなのです。
人間誰しも、楽しいことは長続きします。まずは「あなたが学んでみたかったこと」「あなたにとって楽しいこと」から始めてごらんになってはいかがでしょうか。(本書「はじめに」より引用)

事実、著者のプログラマーとしての活動も、すべて「がんばらない独学」から始まったのだという。

楽しいこと、好きなことに飛び込んでみれば、少なからずなにかが変わることになる。つまりは「やりたいことがない」という悩みなど、行動してみればすぐに消え去ってしまうわけだ。

ところで著者は本書において、「ノルマは課すべきではない」と断言している。なにかを勉強しようということになると、人は「1日3ページは進めよう」などと、まずはノルマを決めようとしがちだ。量や時間で管理した方が、上達できると考えるからなのだろう。

しかし、それはあまり意味がないというのである。理由はシンプルで、ノルマを決めた時点でそれは義務になってしまうから。やりたくなかったとしても、「ノルマがあるからやらなければ」と思うようになってしまいがちだということだ。

たしかに、ノルマのために嫌々やるのであれば、本質的な部分に矛盾が生じてくることになる。

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最終更新:8/25(日) 9:38
サライ.jp

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