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【磐田】新監督フベロの下、チームはどう変わったか。タフに戦えてはいるのだが…

8/25(日) 14:05配信

SOCCER DIGEST Web

その“頑張り”が裏目に出た印象も

[J1リーグ第24節]磐田0-2C大阪/8月24日/ヤマハ
 
 平たく言えば、“頑張る”サッカーだった。
 
 高い位置からアグレッシブに奪いに行く。序盤からフルスロットルで走り回る山田大記に象徴されるように、ジュビロ磐田は個々がインテンシティの高いプレーでセレッソ大阪と対峙していた。
 
 局面でも激しく戦っていた。マイボールにすれば、勢いを持って攻め込んでいく。8月19日に就任したフェルナンド・フベロ新監督の下、磐田はこれまで以上にガムシャラに勝利を追い求める姿勢を前面に打ち出していた。
 
 一人ひとりの“気持ち”が見えたゲームでもあった。それ自体は好感が持てるが、それだけで勝てるほど甘くはない。ボールの動かし方ひとつとっても、C大阪とは完成度が違った。スピードも、テンポも、味方へのサポートも、磐田の選手たちはイメージを共有し切れていなかったようにも見えた。
 
 守備面では、前線の選手が精力的にハイプレスを仕掛けて、それ自体は迫力があったものの、複数人が連動して相手のパスの出しどころを限定し、狙いをつけて奪いに行くといったところまでは、まだ整理できていないようだ。
 
 間違いなく、頑張ってはいる。ただ、それが裏目に出た印象もあり、とりわけ攻撃は縦への力強さはある一方で、どこか一本調子となり、「(相手の)ディフェンスが来たら、一回ダイレクトで戻そうとか、そういうのがないから」(大久保)、どこかで行き詰ってしまう。厳しい言い方をすれば、タフに戦えるが、クレバーさと冷静さに欠ける。それが今の磐田だ。
 
 今季二度目の監督交代という“劇薬”も、それなりに即効性があったとはいえ、フベロ新監督がチームを指揮してまだ1週間も経っていないのだから、多くを望むには無理があるのは当然ではある。欲しかった勝点3は、簡単には手に入らなかった。
 
 C大阪戦は、前半のうちに直接FKとカウンターから2失点。後半の頭から投入された大久保嘉人、荒木大吾は、チームとしてさらに攻勢を強める一因となりはしたが、相手ゴールをこじ開けることはできず。0-2の完敗。これで5戦未勝利(1分4敗)。最下位からも、負のスパイラルからも抜け出せずにいる。
 
 数字上ではもちろん、残留の芽はまだある。ただし、リーグ戦はあと10試合と残された時間は決して多くない。その中で、攻撃と守備をどこまで再構築できるか。
 
 フベロ新監督について、大久保は「可能性を感じる」と言う。来週のゲーム(8月31日、ホーム広島戦)までには、多少なりとも改善できるとも期待している。今節のC大阪戦を受けて、スペイン人指揮官はいかなるテコ入れを施すか。その手腕に注目だ。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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最終更新:8/25(日) 14:40
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