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隠れ高血圧に要注意…突然死リスクを爆上げする「魔の時間帯」がある

8/25(日) 11:01配信

現代ビジネス

「魔の時間帯」がある

 「勤務医時代、朝7~9時頃に救急車で運ばれてくる患者さんがよくいた。その多くが心筋梗塞や脳卒中の人でした」

実は日本人の死因第3位「老衰で死ぬ」とはどういうことか

 そう語るのは、長尾クリニック院長の長尾和宏氏だ。心筋梗塞や脳卒中は、動脈硬化によって心臓や脳の血管が破損して起こる。その原因の一つとなるのが高血圧である。高血圧というと、「中高年の病気」というイメージを持つかもしれない。しかし、最近では35歳以下で高血圧と診断される「若年性高血圧」を患う人が増えている。

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 健康診断で指摘されるケースも多いが、とくに注意が必要なのは、早朝や夜間に血圧が急上昇する「隠れ高血圧」だ。

 「通常、血圧は夕方にかけて一番高くなります。一方、夜間睡眠中から早朝にかけて血圧が上がるのが『隠れ高血圧』です。健康診断時の血圧が正常値だから、本人も安心しているし、医師も気づきにくい。

 なかでも血圧が急上昇する『血圧サージ』と呼ばれる現象が問題となっています。交感神経が目覚める前から活性化して体が勝手に緊張する危険な高血圧です。これは早朝に起こりやすく、この状態で起き抜けから活発に動くと心臓や脳に多大な負荷がかかります。朝6~11時は魔の時間帯と呼ばれています」

「早朝」「深夜」ともにリスクが

 隠れ高血圧には、大きく分けて2つのタイプがあるという。

 【表を拡大する】

 (1)「早朝」高血圧タイプ

 朝に血圧が急上昇するケースだ。過食やストレス、運動不足などによって内臓脂肪が蓄積されると、交感神経が活性化してしまう。すると、血糖値や中性脂肪値が上昇し、早朝の血圧上昇を起こす。急激に血圧が上昇することで、血管内で血が固まり血栓ができやすくなる。心臓や脳の血管が詰まり、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす恐れがある。

 (2)「夜間」高血圧タイプ

 こちらは夜間に血圧が下がらないケース。働き盛りにも多い睡眠時無呼吸症候群が原因の一つで、一時的に呼吸が止まることで酸素不足になり、心臓や血管に負担がかかり血圧が上がる。また、自律神経障害や抑うつ状態も夜間の高血圧の危険因子だ。睡眠という一日の約1/3の間、血圧の高い状態が続いており、重要臓器にかなり負荷がかかっている。とくに脳血管が切れやすく、脳梗塞やくも膜下出血などの疾患を発症しやすい。

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最終更新:8/25(日) 15:16
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