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ラグビーW杯会場で家族向け栄養セミナー開催 主催者が「食」に込めた願いとは

2019/8/25(日) 13:03配信

THE ANSWER

熊谷ラグビー場で開催、公認スポーツ栄養士の橋本玲子氏が講師を務める

 8月18日、2019年ラグビーワールドカップ(W杯)が開催される埼玉・熊谷ラグビー場で、ラグビーをプレーする子どもたちとその家族を対象にしたスポーツ栄養セミナーが開催された。

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 主催は埼玉・熊谷市、群馬・前橋市、太田市で、地元密着型のラグビーアカデミーを開催するNPO法人ワイルドナイツスポーツプロモーション(W.K.S.P.)。代表理事を務める元ラグビー日本代表の三宅敬氏は、「ラグビーの練習するのは1日24時間のうちのたった2~3時間。今は日本のラグビー界も、強くなるためには、食事や睡眠など、練習以外の時間をどう過ごすかが大切だと考えるようになりました。プレーする子どもたちだけでなく、彼らを支えるお父さんお母さんたちにも一緒に、食について考えるきっかけを作りたかった」と話す。

 講師は現在、パナソニックワイルドナイツで栄養アドバイザーを務める、公認スポーツ栄養士の橋本玲子氏。ラグビートップリーグの選手たちの食事の様子やエピソードにも触れながら、一般家庭でも実践しやすい内容を提案。大人だけでなく子どもたちも、配られた資料に真剣に目を通していた。

 ラグビーをプレーする2人の息子とともに夫婦で参加した清水仁さん(43)は「今、食の情報は溢れている一方、誤解も非常に多いと感じる。自分たちで情報の正誤を見分けるのは難しいので、現場で選手の食事をみているスポーツ栄養士から話を聞ける機会があることはありがたいです」と話す。長男の志撞君(13)は「食事は本当にバランスが大事だとわかりました。これからも、ご飯と肉をしっかり食べたい」とこの日、学んだことを振り返った。

W.K.S.P.が掲げる活動のコンセプト、三宅氏が説く「食」の学び

 栄養セミナー後は埼玉県ラグビーフットボール協会のボランティアスタッフによる案内で、熊谷ラグビー場を見学。普段は入れないコーチングボックスや選手のロッカールームなどでは、子どもたちも思い思いのポーズで記念撮影。最後は講義の内容を反映して作られた「アスリート弁当」が配られ、閉講となった。

 W.K.S.P.が活動のコンセプトとして掲げているのは、ラグビーの普及と、ラグビーを通しての教育、人間育成。三宅氏は、子どもたちにとって、食事には多くの学びがある、と話す。

「社会人チームですが、以前、プロテインを飲んで用意された弁当を残して捨てるというのを目の当たりにしました。当時、選手たちにも強く言いましたが、それではいくらラグビーが強くても、人として失格です。アカデミーではラグビーを通じ、挨拶と感謝と礼儀が当たり前にできる人間になって欲しいという思いで指導しています。

 食は子どもたちが食べ物を大切にし、身近で支えてくれる家族に感謝と礼儀を学べる非常に身近な機会。また私自身、橋本氏の『栄養バランスだけでなく、家族揃って楽しく食べるなど、食事を通したコミュニケーションが大事』という言葉に感銘を受けました。今後もこういった機会を設けていきたいですね」

THE ANSWER編集部

最終更新:2019/8/25(日) 13:03
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