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攻撃的なライブを行うGEZANのマヒトゥ・ザ・ピーポーに見る、混乱をも愛する“優しさ”

8/25(日) 22:00配信

WWD JAPAN.com

マヒト:自分は時代が求めている法律や常識、倫理観とかをすくい取れない感覚があるんですけど、それは“想像力”を駆使すれば補えるはず。例えばボールペンが自分の方に転がってきたら拾って手渡せるけど、それは“想像力”や“思いやり”でできることでどこのルールブックにも書いてない。どの空間でもある程度のケアができるわけじゃないですか。圧力的なルールで縛るんじゃなくて、もともとそういうものが用意されている“日本”とかとは違う、新しい場所という意味での“街”ですね。違う言い方をすれば自治区かな。

WWD:入場料だけでなくフードも無料の中で、参加者に求める最低限のことはあるのか?

マヒト:これもさっきの“想像力”と同じで、一つのハードルというか空気ができていると思う。だから遊びに来る理由がどうであれ、その場所で何も感じなかったらそれも正解。お客さんがポイ捨てしていいやと思ったら、それはポイ捨てしていい空気になったからだろうし、フードを食べてお金入れずに帰ろうとするなら、それもそういう空気だったという証明だと思う。その中で自分たちができることは、一つ一つのものに何が起きているかをクリアに見える状態にすること。

WWD:それは具体的にどういうことなのか?

マヒト:この前カルロス(GEZANのベース担当カルロス・尾崎・サンタナ)が周防大島に行って、農家をしている銀杏BOYZの元メンバーの中村明珍さんに「全感覚祭」のフードのために梅をもらってきたんだけど、その梅は勝手に湧いて出てきたものじゃなくて、作った人の生きた時間と集中力がかかっている。音楽も一緒で、完成するまでにアーティストの孤独の時間がある。お金が間に入ることで、半自動的に成立するとされていることがいっぱいあるんですよ。あらゆるものが当たり前のようにこの場所に来るんじゃないってことや、普段実感のないものを感じられる日になればいいと思います。それは食べ物だけじゃなくて、生き物に対してのリスペクトにもなる。かと言って自分たちだけでは実現できないので、ボランティアも募集しています。

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最終更新:8/25(日) 22:00
WWD JAPAN.com

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