ここから本文です

攻撃的なライブを行うGEZANのマヒトゥ・ザ・ピーポーに見る、混乱をも愛する“優しさ”

8/25(日) 22:00配信

WWD JAPAN.com

WWD:普段意識されないものや、ないとされているものを扱うことはGEZANにも共通していると感じる。アルバム「Silence Will Speak」の「優陽」にも、「この気持ちにはまだ名前がついてない」という歌詞がある。

マヒト:本当は曖昧なものはたくさんあるんですけど、扱いにくいとか利益に転換しにくいとかでないものと蓋をされてしまう。感情でいえば喜怒哀楽のざっくり4つだけみたいな。だけどそれ以外の曖昧な感情を踏み倒されていては人間の稼働が止まっちゃうから、俺は喜怒哀楽以外の感情も同じように認めることが大事な気がしているんです。

これは少し次元の違う話になるけど、本当は人の個性にはめちゃくちゃ段階があって、一人一人の中にいろんな人格があるのに、それを「あいつはああいうやつだよな」ってカテゴリー分けすることはすごくアホらしい。それでは生き物とか存在することにリスペクトがあるとは言えない。自分の中にある“意味の分からなさ”とか曖昧さをちゃんと認めることが大事じゃないかな。そうすると混乱しますけど、そもそも生きていること自体が相当特殊なことじゃないですか。とにかく混乱を受け入れてそれも愛せることが、優しさに近づくことだという気がするな。

WWD:その中でGEZANはどのような立ち位置になるのか?

マヒト:自分たちだって達観しているわけじゃないし、明確なメッセージを発信しているというよりも、こういうサンプルもあるぞという気持ちが強い。あり得ないくらいの情報が飛び交う中で全てにピントを合わせるなんて絶対無理で、自分が気づいている範囲でしか動くことはできないじゃないですか。それにネットニュースとかは普段は響かないことが多いけど、友だちがその立場になった瞬間に自分の中に感情が湧き上がってくる。だからこそいろんな場所でいろんな友だちをつくることが重要だと思っていて、俺たちはその中の一つでしかない。だから信用すべきじゃないというか、「平気で間違えるからよろしく」って。

4/7ページ

最終更新:8/25(日) 22:00
WWD JAPAN.com

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事