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辛坊治郎「大阪はいま、日本でいちばん元気な都市」

8/26(月) 12:22配信

PHP Online 衆知(Voice)

7月の参院選では、与野党の構図に大きな変化はみられなかった。そのなかで辛坊治郎氏によると、日本維新の会が関西圏以外で支持を伸ばすためのモデルがあるという。そして2025年の大阪・関西万博を控え、活気に溢れる大阪はこれからどうなるのか。

発売中の月刊誌『Voice』9月号では、そんな日本の重大論点を辛坊治郎氏が徹底解説している。その一節をここで紹介する。(聞き手:Voice編集部・中西史也)

※本稿は月刊誌『Voice』(2019年9月号)、辛坊治郎氏の「左派ポピュリズム台頭の萌芽」より一部抜粋・編集したものです。

維新が全国で支持を伸ばすためのモデル

――関西圏に支持基盤をもつ日本維新の会は、今回の参院選で、東京と神奈川で初めて参議院の議席を獲得しました。同党が大阪以外でも支持を伸ばしていく可能性はありますか。

【辛坊】 維新は今年4月の大阪知事・市長ダブル選挙で圧勝して以降、勢いをつけています。ただ、参院選で関東圏に基盤を築いたとはいえ、2議席では大きな影響力はもちえません。

維新が全国で躍進するためには、たとえば数10万人規模の人口を有する東京の特別区で実績を上げることが考えられます。

維新の政治家が首長ポストを押さえたうえで議席を確保し、住民がそれまで気付かなかった問題点を掘り起こす。これはまさに、維新が大阪で行なった手法です。

そのモデルを東京の自治体で1つでも実現できれば、全国で支持を伸ばす足掛かりとなるでしょう。

「地の利」を生かした大阪のうねり

――2020年には東京五輪・パラリンピック、2025年には大阪・関西万博が開催されます。東京と大阪を両輪に日本が活気づいてほしいですね。

【辛坊】 1970年の大阪万博は私の人生の原点です。2025年の大阪・関西万博も楽しみにしていますし、成功を切に願っています。

大阪は今年6月末にG20サミット(20カ国・地域による首脳会議)の開催地になるなど、ここ数十年で最も活気に溢れています。

また帝国データバンクの調査によれば、2018年に大阪府へ本社を移転した企業は174社で、23年ぶりの高水準でした。

1982年以降、大阪から転出する企業の数が転入する数を上回る「転出超」の状態が続いていますが、2018年はその差が最も縮まっています。近々「転入超」になる見込みも立ってきました。

――「東京一極」とよくいわれますが、ビジネスにおいても大阪は奮闘しているのですね。

【辛坊】 さらに2025年の万博を控え、会場である夢洲へのアクセスを確保するため、大阪メトロ(旧市営地下鉄)中央線の延伸計画が再開。JR西日本や京阪電気鉄道も路線延伸に乗り出す予定です。

空のアクセスでは、神戸空港発着のすべての国際チャーター便運航が認められるなど、運用拡大が進んでいます。

大阪はいま「日本でいちばん元気な都市」といっても過言ではない。東京と比べて地理的にアジアに近く、インバウンド(訪日外国人客)による経済効果も好調です。

「地の利」を生かした大阪のうねりが、今後も日本全体を盛り上げていくことでしょう。

辛坊治郎(大阪綜合研究所代表)

最終更新:8/26(月) 12:22
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