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【エイベックス松浦勝人】「僕は昭和の古い人間なので、男女対等や働き方問題を考えるのは向いていない」

8/26(月) 17:31配信

GOETHE

女性にしても、男性にしても、誰かを抜擢すれば、結局は誰かがへこむことになる。

上場企業は取締役に女性を登用することを本気で考える必要がある。企業を格づけする時に、取締役会に女性がいるかどうかが評価基準のひとつになる。欧米の企業では女性取締役が珍しくない。格づけ機関というのは外資が多く、グローバルな視点で評価をする。だから、日本企業も女性を取締役に入れていかないと、投資家から出資をしてもらえなくなる可能性もある。

ところが、実情は管理職以上の女性比率がそもそも高くないし、力量不足の人を無理やり抜擢すれば違うところに歪みが出るのではという不安がある。

それで多くの企業が社外取締役として女性を入れている。しかし、女性企業家は少なく、特定の人に集中してしまうため、適任者を探すのが難しい。

エイベックスの場合、取締役はすべて男性。だが、社員数は男女ほぼ同数。男女比を揃えようと採用しているわけではないが、結果的に1:1前後になっている。管理職からは、若い世代では女性のほうが仕事ができるという話はよく聞く。僕自身も、女性社員で能力があると認めている人が何人かいるし、僕が知らないだけで、他にもいるのだと思う。

ただ、女性は結婚して子供が生まれると、働き方が変わる。産休を取ったり、時短勤務をしたり。最近では男性も育児休暇を取ることもあるし、それは当然のことだけど、その間はどうしてもプロジェクトリーダーのような仕事をするのは難しくなってしまう。じゃあ、仕事に人生を賭けるのがいいのかというと、それはよくわからない。

エイベックスの女性社員で、取締役になってもおかしくない実力を持った人は何人かいる。その一方で、同等の実力を持った男性社員もいる。女性だからという理由だけで抜擢すると、周りの男性社員はへこむ。逆差別だと思う人も出てくるかもしれない。

しかし、働き方改革も、「残業はダメ」というルールを取り入れたことで、どうにかこうにか浸透してきた。女性取締役にしても、多少強引にやらなければいけないのかもしれない。女性にしても、男性にしても、誰かを抜擢すれば、結局は誰かがへこむことになるんだから。そうしなければ現状は変わっていかない。

僕は昭和の人間なので、こういう問題を考えることに向いていないんじゃないかとすら思う。僕の時代は、女性は何年か勤めたら寿退社するのが一般的な時代だった。その当時は、男女を平等に扱ったら女性がかわいそうみたいな感覚すらあった。僕はそういう時代に育ってきたから、今の時代ではまったく通用しない感覚になっているんだと思う。

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最終更新:8/26(月) 17:31
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