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都内名門校で起きた「スクールハラスメント」と、教師同士の陰湿いじめの実態

8/26(月) 16:00配信

週刊女性PRIME

「お前はクズだ!」

 一般企業で今、上司が大勢の前で部下にそんな一言を言い放ったら、その瞬間、上司生命は断たれる。

名門・暁星出身の超一流芸能人たち

「『お前はクズだ』と罵りました。一人の教員がほかの生徒にも聞こえるような声で」

 神妙な声でそう認めるのは、東京・千代田区にある幼少中高一貫教育で知られる名門男子校、暁星の教頭だ。

暴言だけでなく暴力も

 “事件”は昨年夏に起こった。教頭が経緯をつまびらかにする。

「昨年7月下旬に、中等部の当時1年生、約160人が長野県で3泊4日の合宿を行いました。その最終日に、研修の一環として近くの農園に昼食をとりに行きました。教員と生徒でBBQをしている最中に、教員が怒鳴りました」

 クズと人格否定するには、それ相当の成り行きがあったと思われるが、

「生徒が教諭の指示を聞かなかったから、と聞いています」

 と教頭。同じ夏合宿では、教師が生徒の顔面を殴るという“暴行事件”も発生していた。言葉の暴力に体罰とは名門校も地に落ちたものだが、

「はい、その件も承知しています」

 と認める教頭は、再発防止策についてこう語る。

「報告を受け、直ちに事実確認をした後、当該教員に対し強く指導し、生徒への対応をあらためるように指示をしました。すみやかに教員内で情報共有し、再発防止を徹底しました。学校としては、このようなことが二度とないように努めているところです」

 建学の精神には『キリスト教の理念に基づく教育により、人格の完成をめざすと共に社会の福祉に努める人物を育成する』と謳われているが、育成する側の教師が暴言に暴行では、きちんとした教育ができるのか怪しい。

教師による教師いじめ

 教員の劣化が招いたとはいいきれないが、2016年には同校の高等部1年生が、校内で刃渡り10センチの折りたたみナイフで、生徒や教員を切りつける刃傷事件を起こし逮捕されたことがあった。

 昨年秋には、教員が教員に向かって陰湿な暴言を吐くいじめも起きていたという。

「20代後半の教員がB型肝炎に感染しました。治療のため1か月弱入院をしました。復職したその教員に向かい、一部の教員が『うつる!来るな!』などと発言をしていました」(前出・教頭)

 B型肝炎に対する正確な知識を学ぼうともせず、偏見と悪意に満ちた言葉によって病気と向き合う患者を差別し貶める、最低・最悪の暴言。それが教育者の口から発せられたというのだから、開いた口がふさがらない。

『うつる!来るな!』発言は、被害者が学校側に相談したことで明るみに出たが、教員や学校からの暴言や嫌がらせを受けた生徒はどこに相談すればいいのか。

 その解決になる可能性を秘めたニュースが今年7月、新聞やテレビで伝えられた。

 発信者は、早稲田大学2年の佐藤悠司さん。“スクールハラスメント”に苦しむ生徒が駆け込める公的相談窓口の設置を求めることを会見で提案し、ネット上で署名を呼び掛けたのだ。署名は8月17日で締め切りになったが、今も賛同を表明することはできる。

「お前はクズだ!」と罵られた生徒の記憶から、生涯その言葉は消えない。当該教員の暴言は、その生徒の一部分を、確実に傷つけたのだ。

 あってはならないそのようなことが名門の私立で、俳優の北大路欣也(76)や香川照之(53)、賀来賢人(30)といった芸能人をはじめさまざまな業界に人材を輩出している暁星で起きた。

「今後とも人を大切にする学校として恥ずかしくないように、一層努めて参ります」

 そう教頭は誓うが、暁星が建学の精神を取り戻す日が来るのだろうか。

最終更新:8/26(月) 16:00
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