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東京五輪を内側から撮影する責任感。組織委員会フォトグラファーの仕事。

8/26(月) 7:01配信

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【組織委員会フォトグラファー】
オリンピック・パラリンピックの準備が着々と進む中、当企画では今回から東京2020にかかわる仕事にフォーカス! 東京大会の記録者として8年前の招致活動から携わってきたフォトグラファーとその仕事の具体的な内容に迫る。

 スポーツの大会でメディアが取材できるのは表側のみで、内側へのアクセスは厳しく制限される。そんな中、表も内も自由に行き来できるのがオフィシャルカメラマンだ。東京2020組織委員会フォトグラファーである竹見脩吾は、会見やイベントはもちろん、控え室や内部の会議まで、あらゆるところでシャッターを切っている。

 「部屋の中で偉い方にカメラを向けるのは勇気がいりますし、実際怒られたこともあります。会議の議論が白熱し、意見の相違があるときも撮りづらい。でもそこにいるカメラマンは自分だけ。記録を残すという大きな責任を感じて取り組んでいます」

最初は単発、徐々に長期的な視野で。

 東京五輪に関わるようになったきっかけは、活動していたカナダからの帰国後、お台場で行われたトライアスロンを撮影したことだった。1枚の中に選手だけでなくファンの感情も捉えられており、それが東京2020招致委員会の目に止まったのだ。2011年のことだ。

 「最初は『明日撮影に行ける? 』という感じで単発の依頼だったんですが、1年くらい続いて『招致の勝ち負けが決まるまでやらせてもらえるのかな』と徐々にわかってきた。その前の招致活動は大手フォトエージェンシーが担当していたことは知っていましたが、他者との競争は意識せず、1枚でもいい写真を残すことに集中しました」

 当時は招致活動の真っ只中で、記録だけでなく、プレゼンテーション用の写真を撮ることも大事な役目の1つだった。招致委員会からの依頼は「東京をダイナミックに表現して」といった大枠であった。竹見はポジティブに捉えた。

 「任せてくれているんだなと。テーマとしては学生のときの課題に近い部分もある。1日東京を歩いたり、各競技の大会へ行ったりして、1回の撮影で300枚くらいセレクトして提出しました」

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最終更新:9/2(月) 11:26
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