ここから本文です

野球人口の急減が日米で進行中。MLBは対策に本気、では日本は?

8/26(月) 8:01配信

Number Web

 外野ノックのこぼれ球を拾った日本のリトルリーガーは、フェンス越しにグラブを高く掲げ、「Give me the ball(ボールちょうだい)!」と叫ぶアメリカ人らしき少年2人を見上げた。

【秘蔵写真】ヤンチャそうな中田翔&森友哉、ゴツい平田に細い浅村らの大阪桐蔭時代、花巻東・大谷や履正社・山田哲人の“てへぺろ”顔。

 ファンがボールをせがむのはメジャーリーグでよく見かける風景だが、ここはリトルリーグだ。そんなことが許されるはずもない。困惑した表情を浮かべている。

 日本のリトルリーガーはやがて、申し訳なさそうな顔をして、自分の目の前でバツマークをして練習に戻っていった。

 8月18日の昼下がり。リトルリーグ・ワールドシリーズ(以下LLWS)の開催地であるペンシルバニア州の小さな田舎町ウイリアムスポートでのことだ。

 前夜、LLWSのテレビ中継の解説者ジェシカ・メンドーサが、こう言っていたのを思い出す。

 「リトルリーグ・ワールドシリーズでプレーしている選手たちは全員、ヒーローなのです。会場では、代表のユニフォームを着た少年たちにサインを頼む子どもたちの姿が見られますし、大人にとっても彼らは特別な存在なのです」

メジャーリーガーが、リトルリーグに声援。

 その日はメジャーリーグのリトルリーグ支援プロジェクトの1つで、シカゴ・カブスとピッツバーグ・パイレーツの選手たちが全員でLLWS会場を訪問し、出場選手たちを激励する予定だった。両チームの選手たちはその後、リトルリーガーをダウンタウンのマイナーリーグ球場に招待し、彼らの前で公式戦を行うことになっていた。

 日本のリトルリーガーとアメリカ人の少年2人が触れ合ったのはLLWSのサブ球場だったが、そこにも当然メジャーリーガーはやって来た。

 彼らの目前で、よく鍛えられた日本のリトルリーガーは、シートノックで軽快に右前へのゴロをさばき、ワンバウンドで本塁へ鋭い球を返す。

 それを見ていたのがカブスの選手より一足先にやって来たパイレーツのジョー・マスグローブ投手で、彼は日本のリトルリーガーの流れるような動きを見て、少し興奮気味に「Good play, man! Good play!」と叫ぶのだった。

1/3ページ

最終更新:8/26(月) 8:31
Number Web

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sports Graphic Number

文藝春秋

986号
9月12日発売

本体630円+税

桜の出陣。
ラグビーW杯大特集 日本代表、ベスト4への道

【別冊付録】 出場20チーム完全選手名鑑

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事