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ひとりご飯はちょっと贅沢な「とんかつ」に限る!青山の人気店はエリートの止まり木だった

8/26(月) 5:20配信

東京カレンダー

いいレストラン、ラグジュアリーな料理を知る大人にも、皆それぞれ本能で欲してしまうひと皿がある。

ちょっと挙げるだけでも、懐かしのスパゲティや、背徳的なハイカロリー飯、酒場の名物の逸品。

あっさりした中華そばに、旨辛の火鍋…いくらでも出てくる。


そんな「無性に食べたい一皿」の最高峰のひとつは、間違いなくとんかつだ。

ある程度値段がはるのも贅沢感を助長するし、揚がる間に楽しむビールも美味しい。

そんな時間が自然に流れるとんかつは最高だ。

少しだけいいことがあった男の誰にも気兼ねしない幸せ

週末までもう2日頑張る必要がある水曜日の仕事終わり。

いつもなら同僚と会社近くで夕食をとるところだが、ひとりでとんかつ屋へ行くことにした。

単独で手がけた企画のいい口コミがSNSで拡散されているのを見たから、自分にご褒美をあげたい気分なのだ。

電話で席を確保して、外苑前へと向かう。カウンター主体のためひとりで気軽に入れるのも、馴染みになっている理由だ。

数あるとんかつ屋のなかでもそこは理想の店。肉も衣もボリューム満点。

特に、今日みたいな頭をフル稼働させてデスクに張り付いていた日は、薄い衣や創作系じゃ満たされない。

あの店の直球なとんかつを思い出したら、移動中も腹が減って仕方がなかった。

そして、地下にある店に入ると、ひとりで切り盛りする店主が今日も揚げ鍋の前に立っていた。

豚肉を美味しく食べさせたいという気概が伝わる人で、信頼度抜群。

席に着くとメニューを見ずに、「岩中豚のロースカツ膳」を注文した。

完成までは15分ほど待つけど逆にいい。肉の旨みを閉じ込めている時間なんだ。

手酌でビールを飲み、スマホをいじりながら待つのも、ひとりごはんの楽しい時間だ。

ビールをグラスで2杯飲んだころ、ついに、きれいなきつね色に揚げられたとんかつがやって来た!

ほんのり甘く芳ばしい香りが煩悩をくすぐってくる。

いつも通り、ひと口目のかつに塩を少しだけつけて口に運べば、待ちかねたあの食感が、頭まで響く。

―サクッ

そして次の瞬間に感じるのは、空腹の世界から一気に抜け出させてくれる量感ある肉の噛み心地とジューシーな肉汁。極上とか言いたくない。ただただ、旨い!

偉大なのが衣と塩だ。このふたつの名脇役が肉の味をぐっと引き出してくれる。

衣は粗いけど軽やかで、肉との一体感も完璧。

次にふた切れ目は中心の大物をソースで。

子どもの頃から好きなソース味の大人版は、揚げ物と相性抜群ということで、ビールも加わればゴールデントリオ。

続いて左端の一番脂を含む肉にちょっと多めにソースを垂らす。熟したソースと上質な豚の脂は、まさに最強のごはんのお供。

ラストのひと切れを再び塩で味わい、自分史上最高のひとりごはんが完了。

賞味20分。日常にこういう贅沢があるから、明日の仕事も頑張ろうと思えるんだ。

東京カレンダー株式会社

最終更新:8/26(月) 5:20
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