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フカヒレに使われるアオザメ、国際取引規制対象に

8/27(火) 17:40配信

ナショナル ジオグラフィック日本版

絶滅が危惧されるサメの保全にとって非常に喜ばしいことと専門家

 スイス、ジュネーブで開催されているワシントン条約締約国会議で、乱獲されてきたサメの保護を強化する提案が可決された。最後に開かれる総会で、会議を通ったすべての附属書修正案が公式に採用され、最終決定となる。

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 この提案は、アオザメとバケアオザメをワシントン条約(CITES:絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)の附属書IIに加えるというもの。漁獲によって種の存続が脅かされないと証明しないと、国際取引ができなくなる。これまでアオザメとバケアオザメはワシントン条約によって保護されてこなかった。彼らを絶滅の危機から救うには、今が最後のチャンスだと自然保護活動家たちは言う。

日本は規制に反対

「アオザメが附属書IIに載ることは、サメの保全にとって非常に喜ばしいことです」と話すのは、天然資源保護協議会で太平洋戦略を率いる、エリザベス・マードック氏だ。「ワシントン条約の下で保護されることは、危機に陥っているアオザメに復活のチャンスをもたらします」

 ワシントン条約に加盟している183カ国のうち50カ国以上が、メキシコによる今回の提案に賛成した。かなり大きな支持を集めた提案である。

 それでも自然保護活動家たちは、米国、カナダ、日本など、大きなアオザメ産業を抱える数カ国による反対が、投票の行方を左右することを危惧していた。日本は議論の最中に反対を示し、米国は投票後、反対票を投じたことを表明した。

 日本の代表は「乱獲ではない」と述べ、附属書IIへの掲載は、ワシントン条約の掲載基準を軽視する「怠慢」を示すものである、と加えた。

 過去、米国や他の国は、様々なサメをワシントン条約の附属書に掲載することを支持してきた。しかし、今回は商業的な利害が絡んでいたためにそうはならなかった。「自国の漁業がそれほど影響を受けない種であれば、多くの国が附属書掲載に好意的だ。しかし、自国が責任ある行為を求められた途端、躊躇するようになったのです」と、国際動物福祉基金(International Fund for Animal Welfare、IFAW)で国際的方針についての指揮を執る、マット・コリス氏は語る。

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