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菅田将暉、米津玄師、椎名林檎、宇多田ヒカル……アーティスト同士のコラボ作が相次ぐ背景

8/28(水) 17:01配信

リアルサウンド

 先日発表されたビルボードジャパンの楽曲チャート「JAPAN HOT 100」(8つの指標からなる総合ソング・チャート)の上半期ランキングにおいて、「Lemon」で1位を獲得した米津玄師。自ら作詞作曲、さらにはイラストまで手掛けるなど「自己完結」が可能なアーティストだが、そんな彼にとってクリエイティビティを刺激される「戦友」のような存在が、先日最新アルバム『LOVE』をリリースした菅田将暉である。

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 米津玄師は2017年に菅田将暉とのデュエット曲「灰色と青」を発表。米津は菅田に「ライバルになってほしい」と告げたというエピソードが菅田から明かされており、2人の深い関係性が窺える。

 『LOVE』には米津玄師が提供した「まちがいさがし」が収録されているが、「キスだけで」を楽曲提供するだけでなくフィーチャリングでも参加しているのがあいみょん(彼女も同じくビルボードジャパンの「Top Artist」の上半期部門で1位を獲得した)。あいみょんは昨年のRADWIMPS『ANTI ANTI GENERATION』でも「泣き出しそうだよ」でフィーチャリングされるなど、各所からラブコールを受けている。

 米津玄師、菅田将暉、あいみょんといった当代の人気者たちに代表されるように、形式は違えど「メジャーなアーティスト」たちが「アーティスト同士のつながり」を積極的に構築しているのが昨今の日本の音楽シーンの状況である。そこで、本稿ではそういった「コラボ」について考察を深めてみたい。

 ここまで名前を出した以外にも、メジャーフィールドにおけるアーティスト間のコラボレーションは活発に行われている。たとえば、前述のRADWIMPS『ANTI ANTI GENERATION』にはONE OK ROCKのTakaも参加している。また、椎名林檎の最新作『三毒史』にはデュエットによるコラボ楽曲が6曲収録されており(彼女のオリジナルアルバムの中で最多)、その椎名林檎と昨年「獣ゆく細道」を発表したエレファントカシマシの宮本浩次も、東京スカパラダイスオーケストラ(以下、スカパラ)のボーカルシリーズへの参加などコラボに積極的な姿勢が目立つ。スカパラ楽曲には直近ではMr.Childrenの桜井和寿が参加して大きな話題を呼んだのも記憶に新しい。

 これらのコラボにはそれぞれにおいて背景やストーリーが存在するわけで、「共通の理由」というものがあるわけではもちろんない。ただ、ここ数年の間にこういった「大物」同士のコラボが続くのには何らかの「時代の空気」のようなものがあるのではないかと思う。

 一つのきっかけになったのでは? という作品として、2016年にリリースされた宇多田ヒカルのオリジナルアルバムとしては8年ぶりの復帰作『Fantome』を挙げたい。発売前の注目度、およびリリース後の評価ともに非常に高かったこの作品において椎名林檎、小袋成彬、KOHHというタイプの異なるアーティストが参加していたことは、他のミュージシャンにとっても「こういうのもあり」という指針になったのではないだろうか。

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最終更新:8/28(水) 17:01
リアルサウンド

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