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自動化「家計簿アプリ」を使えば、月2万円の節約も夢じゃない!?

8/29(木) 9:00配信

FRIDAY

家計簿アプリが驚くほど進化しているらしい。レシートを撮影すると自動的に記帳してくれる機能は当たり前で、キャッシュレス派に人気のアプリは、銀行、クレジットカード、電子マネー、マイルなど約2600社と連携し、自動的に記帳してくれるのだという。
お金の“見える化”で月2万円の節約ができるというファイナンシャルプランナー山崎俊輔氏に、おすすめアプリとその活用法を聞く。

■「家計簿アプリ」で、家計の“見える化”を

山崎氏によると、家計簿アプリ「マネーフォワード」のデータでは、家計簿アプリを積極的に利用した人は、月平均2万5800円の節約に成功しているという。

「節約術成功のカギは“見える化”だと思います。そのためにおすすめしたいのが『家計簿アプリ』です。家計簿と聞くと“面倒くさい”というイメージがありますが、それは手計算で記入していた“紙の家計簿”の時代のはなし。
“アカウントアグリケーション機能”付きの家計簿アプリを使えば、電子マネー、Amazonや楽天などのECサイト、クレジットカード、銀行口座などのアカウントと連携して自動的に記帳され、すべての収入や支出を一気に把握することができます」(山崎俊輔氏 以下同)

しかも、証券口座、ローンカードの口座、NISAの口座等を登録すれば「自分の全財産」もアプリ一つで把握することだって可能なのだ。

■家計簿アプリは“アカウントアグリケーション機能つき”のものを

アプリによっては、“紙の家計簿をそのままアプリに置き換えたタイプ”もがあるが、山崎氏がすすめるのは、“複数の口座の統合管理が可能な「アカウントアグリケーション機能」付きのタイプ”。
「Zaim(ザイム)」「Moneytree(マネーツリー)」「Money Forward ME(マネーフォワードME)」「Dr.Wallet(ドクターウォレット)」「LINE家計簿」がそれだ。
8月5日現在、「マネーツリー」と「LINE家計簿」が完全無料で、あとの3つは基本利用が無料で有料プランも提供している。有料プランは、データ取得の頻度が多かったり、給付金検索や医療費控除清算など独自のサービスを提供しているものもあるが、無料プランでも、各社とも家計簿に必要な基本機能は利用できる。

「アプリを選ぶとき大切なのは、インターフェイスが自分にフィットするかどうか。操作性がしっくりせず、入力するたびにイライラして、続けられないのでは、意味がない。とりあえずトライアルで5つの無料アプリを全部インストールして、使いやすいものを選んだらいいと思います」

自分が使っているカード会社や金融機関が対応しているか確認する必要はあるが、たいていのクレジット会社や金融機関はカバーされているので、よほどマイナーなカードを使っていない限り、問題ないとか。

■自力で打ち込むのは、レシートのない現金決済したものだけ

現金で買う以外はすべて自動記帳され、現金で買ったものでもレシートがあれば、それを撮影すればいいだけ。となると、自分で入力しなければいけないものは、現金で支払い、かつレシートのないものだけになる。たとえば、コインしか使えない自動販売機で買ったものなどだ。手動で打ち込まなくてはいけないものは、そうしたものだけ。

「紙の家計簿は週末まとめてつけることが多いと思いますが、これが使途不明金の原因です。家計簿アプリならその日のうち、昼休みや帰りの電車の中で2~3点打ち込むだけです」

そのほか、電子マネー等の利用が「物販」として未分類になってしまうこともあるので、それらは手動であてはまる費目に移す必要がある。

「支出項目を細かく分ける必要はありません。『公共料金』『通信費』『交通費』『日用品費』『食費』『教育費』『趣味・娯楽費』『書籍代』『被服費』『美容費』『医療費』『家賃』『子どもの小遣い』『その他』……このくらいに分ければ十分でしょう。あまり神経質になる必要はありません。スーパーマーケットで食品と日用品を買ったとき、一つ一つ分類しなくても、ザッとカゴの中身を見て、食品2000円、日用品1000円ぐらいの感じでもかまいません。

最初の1ヵ月はあえて“節約”を意識せずに、『最悪の私を1ヵ月記帳する』と思って過ごしてみてください。それがむしろ“いいデータ”になります」

■家計の見直しは、『思ったより多い!』と感じたものを中心に考える

1ヵ月家計簿アプリを使い続けてデータが取得できたら、いよいよ家計の見直しだ。どんな家計簿アプリにも月ごとの集計を見ることができるページがあるので、前の月の画面をチェックしてみよう。

「支出項目ごとに見て行くと、『思ったより少ないな』『まあ、こんなものだろう』『思ったより多い!』の3つに分けられると思います。たとえ月に3万円を飲み代に使っていたとしても、『まあ、こんなものか』と思えれば、まずはそのままでいいんです。
問題は、『え、こんなに使ってるの?』というもの。たとえば、交通費が妙に多い。冷静に考えたら『タクシー代だ。終電を乗り過ごしてタクシーに乗るのは絶対やめよう』ということになる。1回のタクシー代が1万円で、月2回利用していたら、それだけで飲み代は減らさなくても月2万円貯金に回すことができます」

家計を見直すときは、「全体的に15%カット」といった方法ではなく、「メリハリ」をつけた節約方法を考えるべきだと山崎氏は言う。

「“光熱費や水道代”のように削る余地があまりない出費や、削ると大きなストレスになる趣味などの出費を節約すると、たいていの場合行き詰まります。家計のデータと向き合うことは、自分の“譲れない出費”を見極め、残すということでもあるのです。

また逆に、削れないと思っている“固定費”も削れることがあります。観ていないのに毎月払い続けているケーブルテレビの有料チャンネルなど“見える化”によって気づく無駄遣いも多い。雑誌も『dマガジン』のような雑誌読み放題サービスを利用すれば、月432円でいろいろな雑誌が読める。“惰性”で買っても実は読んでいない週刊誌などがあれば、それもやめるべきです。

家計簿アプリを3~4か月使って、家計がある程度整ってきたら、つけるのをやめてもいいんです。年収が上がったとか、子どもが進学するなど、支出の構造が変わってきたら、またつければいい。家計簿アプリは、目的ではなく、家計を適正化するための手段。手段に縛られる必要はありません」

家計を夫婦で見直していると、「なぜ、こんなに使っているんだ」と、ケンカになりそうだ。

「ケンカしても、それでキャッシュバックされることはありません。過去を責めるのではなく、未来がよくなればいいい。先月はダメだったが、来月は具体的にこうしようと考えて、お互いにすり合わせていくことが大切です」


現金派の人は「キャッシュレス決済は、お金を使っている実感がなくて、使い過ぎてしまいそう」というが、実際は逆だ。ポイント還元など消費税増税に向けて様々なサービスが出そろった感があるキャッシュレス決済。そろそろ移行しようかな、と考えている人も多いはず。せっかくなら、もう一歩進めて「家計簿アプリ」を導入して“家計の見える化”を考えてみたい。

山崎俊輔
中央大学法律学部法律学科卒。AFP、消費生活アドバイザー。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金と投資教育が専門で、WEBを中心に10本以上の連載と年50本の講演を抱える人気FPのひとり。若い世代に向けた分かりやすい切り口が人気。近著に「共働き夫婦お金の教科書」(プレジデント社)、「スマホ1台で1000万円得するマネーアプリ超活用術」(PHP研究所)などがある。

取材・文:中川いづみ

最終更新:8/29(木) 11:16
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