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お尻や手の甲を叩く…軽い体罰は「しつけ」のうちに入る?

8/29(木) 10:11配信

PHPファミリー

◆「しつけのつもり」が 実は脳を変形させている

子どもの身体をひどく傷つけ、命まで脅かすような虐待は、ニュースでも取り上げられていて、聞くと本当に胸が痛みます。

しかし、「虐待」という言葉にはセンセーショナルな響きがあるため、「そのようなひどいことをする親の話で、わが家とは関係ない」「うちは違う」「子どもにそんな痛ましいことはできない」といった他人事にどうしてもなりがちです。

けれども虐待同様の不適切な養育は、生活の中に数多く溶け込んでいます。「しつけの一環」として、ニュースにはならないマルトリートメントが、日常の中で当たり前のように行われているのが実際なのです。

“しつけ“ですから親は虐待とは思っていません。しかしその「しつけ」自体が子どもの脳を傷つけ、こころの発達を妨げているケースは少数ではないのです。

しつけのつもりでのマルトリートメントの中で、特にわかりやすいのが体罰でしょう。悪い行いを正すため、反省させるために子どもに平手打ちをしたり、物で身体を叩いたりといったことは今でも行われています。

子ども支援の国際的NGO「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」が2万人の日本人を対象に行った2018年の調査では、しつけに伴う子どもへの体罰を約6割が容認しているとの結果が出ました。

体罰はすべきではないと回答した人でも、お尻や手の甲を叩くことは容認しており、「これぐらいは体罰ではなく“しつけ“のうち」と考える人の多さを物語っています。

◆親がどう考えようと体罰は暴力

体罰とは、ゲンコツや平手、物でひどく殴る、足で蹴りつける、髪の毛をつかんで引きずり回すなど、度を越した暴力的なものというイメージがあるかもしれません。また、「手加減すればよい」「子どもの行いを正すにはやむを得ない」「一度きりなら大丈夫だろう」と考えるかもしれません。

でも子どもの側に立って考えてみたら、手加減があろうと、一度きりであろうと体罰を受けたことには変わりないのです。

かつて親に木刀で一度だけ頭を叩かれた子がいました。たった一度きりですが、その子の中にはこのときのことが大きなトラウマ(こころの傷)となって残り、大人になってからも苦しみ続けました。

頻度も強度も回数も関係なく、身体的な暴力を受けることは、子どもにとって恐怖と屈辱以外の何ものでもありません。それが親であった場合は、なおさら不安や恐怖や悲しみが増すことになります。

行為が軽かろうが重かろうが、子どものためと思ってやったことであろうがなかろうが、傷つける意思があろうがなかろうが、子どもを傷つける行為はすべてマルトリートメントです。

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最終更新:8/29(木) 15:23
PHPファミリー

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