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「チーム議会」の視点から考える市民と議会の関係~「全国議会サミット2019」開催

8/29(木) 11:50配信

政治山

「全国議会サミット2019」開催

 2019年8月1日・2日、東京ビックサイトで、ローカル・マニフェスト推進連盟、マニフェスト大賞実行委員会の主催で、「全国地方議会サミット2019」が開催された。会場には、全国から、地方議会議員、議会事務局職員など600人が集まった。

 今年のサミットのテーマは「チーム議会」。北川正恭早稲田大学名誉教授による「なぜ今チーム議会が必要なのか」の基調講演に始まり、議会事務局職員、議長、首長、市民、国会議員がそれぞれの立場から、「チーム議会」について語り合った。「チーム議会」とは、議員単体の活動から議員総体の議会活動への意識転換を意味し、議員だけではなく、事務局職員、市民が一体となった総力戦で、「議会基本条例」に掲げたありたい議会の実現と、「総合計画」で定めた地域のビジョンの達成を目指す継続的な営みである。

 今回のサミットで、筆者は市民セッションのパネルデイスカッションのコーデイネーターを務めた。市民も「チーム議会」の重要な構成メンバーだ。パネリストに登壇いただいたのは、瀧野良枝さん(長野県飯綱町議会議員、元飯綱町議会政策サポーター)、竹下修平さん(愛知県新城市議会議員、元新城市若者議会議長)、田口裕斗さん(立命館大学3年、可児市議会高校生議会 元生徒会長)、原口佐知子さん(静岡県牧之原市 市民ファシリテーター)の4人。今回は、その方々の話を中心に、「チーム議会」の視点から、市民と議会の関係を考えたい。

議会と市民との関係の質が議員のなり手を増やす

 長野県飯綱町議会では2010年、町民と議会で政策作りに取り組む「政策サポーター制度」を導入した。議会活動への町民参加と、町民の知恵を借りながら政策作りを進める狙いからだ。近所の議員の方から声を掛けられて政策サポーターになったのが、瀧野良枝さんだ。議員の方とのサポーター会議の場で意見を述べると、当時の寺島渉議長から良い意見だから取り上げようと言ってもらいやる気になった。町のために自分にも何かできることがあるのではとの思いと、仲間の後押しもあり町議会議員になったと言う。

 愛知県新城市では2014年、穂積亮次市長の思いから持続的に若者政策を展開させるために、「若者条例」「若者議会条例」が制定された。2015年にスタートした「若者議会」の初代議長が当時社会人だった竹下修平さんだ。「若者議会」では、アンケート調査、市議会議員や市職員との意見交換など、話し合いを積み重ね、駅前の公共施設のリノベーションなど6つの事業提案をまとめた。市長に答申された事業案は、2016年度予算に盛り込まれ総額1000万円が議会で承認された。この経験が市議会議員になるきっかけになったと話す。

 小規模町村を中心に、なり手不足の問題が深刻だ。「チーム議会」にとっても、多様な議員の確保と新たな議員への道の構築は重要なテーマだ。飯綱町議会の「政策サポーター制度」のように、議会の運営に関して住民から意見をもらう「議会モニター制度」導入する議会が現れてきた。

 また、新城市の「若者議会」のように、首長執行部や議会により、若者の意見を取り入れるための場を作る自治体も増えている。こうした場で、お互いが信頼し合い、共感的に聴き、内省的に話す「対話」が行われることにより、市民に気付きが生まれ、市民の力が活かされるだけではなく、議員の「リクルーティング」としても大きな可能性があると思う。

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最終更新:8/29(木) 11:50
政治山

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