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野生生物と人間、ふたつの世界が“衝突”するとき:街をさまよう動物を象徴する15のシーン

9/1(日) 15:10配信

WIRED.jp

アフリカでは、いまも多くの野生生物が絶滅の危機に瀕している。その原因はかつてのような密漁ではなく、爆発的な人口増加に伴う開発へと変化している。こうした新たな脅威を明らかにするために、野生動物保護団体「ビッグライフ基金」を創設した写真家は、野生生物と人間の世界の“衝突”を象徴する写真作品を制作した。ハリウッド映画を撮影するようなセットに野生動物たち、そしてエキストラとなる地元の人々──。苦労の末に生み出された幻想的な15のシーンをご覧いれよう。

野生生物のいない“空虚な世界”

野生動物保護団体「ビッグライフ基金」は、写真家のニック・ブラント、野生生物保護活動家のリチャード・ボナム、そして起業家のトム・ヒルによって2010年に創設された。そこでは、ある野心的な目標が掲げられている。それは「東アフリカから密猟をなくそう」というものである。

ビッグライフ基金はレンジャーとして地元のマサイ族を数百人雇い入れ、生態系が脅かされていないか巡回に当たってもらっている。その範囲はアンボセリ、ツァボ、キリマンジャロを結ぶ一帯における160万エーカー(約65億平方キロメートル)超にも及ぶ。

この取り組みは目覚ましい成功を収めている、と言っていいだろう。象牙のために命を奪われたゾウは、07~14年にかけて見るとケニア南部だけでも1日当たり96頭前後に上っていた。しかし、ビッグライフ基金の活動が拡大したことによって、14~17年までに殺されたゾウは2頭にまで減っている。

「期待をはるかに超える出来事でした」と、英国生まれでいまはカリフォルニア州に住むブラントは話す。

「アフリカで野生生物が滅びつつあることの主な原因は、いまでも密猟だと考えられているのでしょう。でも最大の問題は、もはや密猟ではなく、いまなお続いてる爆発的な人口の増加なのです。東アフリカでは特にそうだと言えるでしょう。少し前までは野生生物たちの生息地だったところに人間が介入し、開発を進めているのです」

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最終更新:9/1(日) 15:10
WIRED.jp

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