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広島・中神拓都 送球を改善。次は打撃だ/ファーム

9/6(金) 11:02配信

週刊ベースボールONLINE

「ポテンシャル+努力する才能」

 ポテンシャルの塊だ。50メートル5秒9の俊足、高校通算46本塁打の長打力、その上、市岐阜商高ではMAX146キロの快速球で名を馳せたのだから、スカウトが将来性に注目するのに何の不思議もない。さらに、中神拓都にはもうひとつの才能があった。ひたむきに努力する才能である。コーチのアドバイスに真摯(しんし)に耳を傾け、居残りで黙々と練習することも日常の光景だ。

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「今は一つひとつ体の使い方を教えてもらっています。下半身の大事さが分かりました」。その重要性を痛感する19歳は、コーチの指導に目を輝かせる。「守備では送球です。自分では肩が強いと思っていましたが、それだけでは通用しません。春季キャンプ中に、肩に違和感が出たのですが、これは上半身ばかりに頼って投げていたからです。プロは練習量も多いし、シーズンも長い。そこでやるためには、下半身を使ったスローイングが大事だと痛感しました」。玉木朋孝守備走塁コーチのも助言あり、スクワットでの下半身強化に力を入れると、送球も安定するようになった。それが、打撃にも好影響をもたらし、6月9日のウエスタン・リーグ初本塁打にもつながった。

 打撃面は、課題もあるが将来性も同居している。朝山東洋打撃コーチもエールを送る。「タイミングの取り方が上手とは言えませんが、何とか直球と変化球のミックスに対応できるので実戦的だと思います。右手の押し込みが強いので、江藤智選手みたいになってほしいです。器用ではありませんが、あきらめず地道に練習できる。これも才能だと思います」。

 この夏、ショートを守れば三遊間から、サードを守れば三塁線から、中神のスローイングの強さと正確さが増している。大きくなった90キロの胸板を謙虚に張りながら、背番号56は、そのポテンシャルを目に見える力に変えていく。


『週刊ベースボール』2019年9月16日号(9月4日発売)より

写真=BBM

週刊ベースボール

最終更新:9/6(金) 11:34
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