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「日本の葬儀」が大きく変化している!

9/6(金) 5:00配信

商業界オンライン

年々拡大する葬儀マーケット

 昨年生まれた子供の数は約91万8000人(厚生労働省の人口動態統計)、3年連続で減少して過去最低となったが、これは戦後の第一次ベビーブームの約3分の1の水準だ。

 これに対して死亡者数は2003年に100万人を突破して以来、年々増加し、昨年は約136万2000人と出生数を大幅に上回る。

 死亡者数は高齢化社会の進行で今後も増え続け、ピークの2040年には167万人と推定され、葬祭マーケットの市場の拡大が見込まれている。

 その一方で人々の死生観や葬儀や埋葬、供養に対する考え方も大きく変化しており、死に備えた「終活」も注目を集めている。

 親族など親しかった人たちが故人を送る「家族葬」、火葬のみの「直葬」など葬儀の在り方も変わりつつあり、埋葬でも散骨、樹木葬など新しい形が注目されている。

 さらに、ペットは家族という思いで、ペットの葬儀や埋葬する人も増えている。

 こうした中、ホテル、流通、ITなど異業種からの参入も目立ち、ネットを活用した関連情報の提供も盛んになってきている。イオンは全国の約600社の葬儀者と約4000以上の葬儀場のネットワークを持ち、仲介ビジネス「イオンのお葬式」を展開している。  

 ブラックボックスといわれる葬儀代の透明化や低価格化に取り組み、不透明な戒名料にもメスを入れ、宗教界からは物議を醸したが、業界に一石を投じ、その後「小さなお葬式」をはじめとする格安葬の流れを作り出していった。

 既存の業者も生活者の多様化するニーズに対応して、新たな取り組みやさまざまな対応を行っている。その一端を見ることができる、今年で5回目となる「エンディング産業展(ENDEX エンデックス)」が、8月20日から22日まで東京ビッグサイトで開かれた。気になる動きをいくつかピックアップしてみた。

〈写真で解説〉「葬儀」の在り方の変化

 女性を意識したデザイン性の高い華やかな棺桶。有名華道家の假屋崎省吾さんがプロデュースしたものもある。遺体の装束では、ドレス、タキシードなど、故人のイメージに合わせたデザインやカラーが選べるセミオーダーサービスも。

 お墓の消費者全国意識調査によると、購入した一般的な墓が約4割と9年前の調査と比べてほほ半減、これに対し納骨堂、永代供養墓、樹木葬が約6割となった。こうした流れを受けて骨壺も花柄などデザイン性の高いアイテムも数多く登場している。

 散骨も増えているが、遺灰をカプセルに詰めてロケットに乗せて宇宙空間に打ち上げる宇宙葬といったユニークなサービスも展開されている。手元供養では「遺骨を処理しダイヤモンドにする」といった斬新なものもある。

 粉骨や洗骨などを想定し、健康被害や環境に配慮し、遺骨から出る発がん性物質を還元させる専用薬剤など、技術革新も進んでいる。

  葬祭場ではなく、会社や自宅、老人ホーム、集会所などで、葬儀やお別れ会、法要が可能な「移動葬祭車」。

 周囲の住民に配慮し、旧来の神輿のような宮型の霊柩車での搬送を拒む火葬場も増えており、リムジンなどのタイプが増えている。火葬場に行く人が同乗できるバス型や、火葬場に直行する直葬への対応も含めて、葬儀社にとって低コストで手軽な軽自動車のものもある。

 遺体を衛生的に修復し保全することを可能にさせるエンバーミング。欧米では一般的なサービスだったが、日本でも1998年には専用施設も設けられ、2003年にはエンバーマーの養成もスタートした。年々、利用が増え続け、2000年に処置件数が1万件を超え、昨年は4万8000件に上った。専用のコスメも登場し、ドライアイスが不要で遺体の長期保存を可能にさせた装置もある。

  毎年1000万人が死亡し、今後市場の拡大が大きく見込める中国への進出をサポートする企業も出展している。

  ペット葬は個葬が主流となっており犬と猫が大半だが、ウサギ、ハムスター、インコなども増えている。ペット霊園はすっかり定着しているが、ペットと一緒に入れる霊園もある。日本動物葬儀霊園協会では、動物葬祭ディレクター検定試験を実施し、サービスのレベルアップを図っている。

  会場ではお供え花のコンテストも行われていた。墓が野外から屋内霊園や納骨堂など多種多様となり、お墓参り用のお供え花も変化が求められている。今回はニーズに合わせて屋外と屋内用の2パターンで競われた。

   神社、寺院向けの設備、用品の専門展示会「寺社設備産業展」も同時に開催されていた。SNSやホームページ、映像、写真などを活用し、新しい視点で仏教、神道の世界を表現し、魅力あるコンテンツを持つ若手僧侶や神主を表彰する「次世代僧侶オブザイヤー」も行われた。

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最終更新:9/6(金) 5:00
商業界オンライン

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