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「田園調布」と「成城」…20年後も高級住宅地でいられるか?

9/6(金) 11:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

人口減少の局面になり、厳しさが増す不動産投資。今後、どこが投資エリアとして有望なのか。不動産投資には欠かせない要素である「人口」や「不動産取引の現状」などをもとに、検討していく。今回紹介するのは日本有数の高級住宅地である「田園調布」と「成城」。

富裕層が愛する、日本を代表する高級住宅地

日本にはさまざまな高級住宅地がある。その代表といえるのが、田園調布と成城だ。両エリアとも都心からのびる私鉄沿線に位置し、東京駅を起点とすると、どちらも15km程度と、地理的にも似た位置にある。今回は、このふたつの高級住宅地のポテンシャルを分析していこう。

田園調布は東京の南西部、大田区に位置する街で、「田園調布」駅には、東急東横線、東急目黒線の2路線が乗り入れる。東横線は東京メトロ副都心線、東武東上線、西武池袋線、横浜高速鉄道みなとみらい線と相互運転を行っており、渋谷、新宿、池袋、さらには埼玉や横浜方面にもダイレクトに行ける。東急目黒線は東京メトロ南北線、都営地下鉄三田線と相互運転を行っており、南北線では「永田町」、三田線では「大手町」へ、乗り換えなしでアクセスできる。

田園調布は、大正7年、東急電鉄の母体である田園都市株式会社が宅地開発を始めたのがきっかけに誕生した街だ。開発にあたっては、渋沢栄一らが理想とする「田園都市(=英国で提唱された都市形態)」の考えが踏襲された。駅は1923年、当時の地名をとり「調布」駅として開業。その3年後、街の開発のコンセプトでもある「田園」を冠にすることになった。

街の雰囲気は、駅を挟んで西口と東口でガラリと変わる。西口エリア、住所でいうと田園調布三丁目あたりが、多くの人がイメージする田園調布である。駅前には噴水を中心とした広場が整備され、そこから扇状に道が広がる。これはパリの凱旋門に見られるエトワール式道路をモデルにしているそう。

美しい街並みは、紳士協定である「田園調布憲章」により守られている。「建物の高さは9m、地上2階まで」「土地は165平米以上」「ワンルームの集合住宅はNG」など、守るべき規定は細かい。商業施設をつくることも制限されているため、スーパーはもちろん、自動販売機もない。買い物をするには、必然的に駅前や東口エリアに行かなければいけない。

東口には駅の地下化に伴い、2000年に誕生したショッピングセンター「東急スクエアガーデンサイト」のほか、飲食店も豊富。ひと通りの買い物は、東口エリアですますことができる。

一方、成城は東京の西部、世田谷区にある街で、玄関口となる小田急電鉄小田原線「成城学園前」駅から「新宿」へは15分程度。また小田急線には東京メトロ千代田線が乗り入れており、「表参道」や「国会議事堂」、「大手町」など、都心へのアクセスもいい。

元々この一帯は雑木林が広がる地域だったが、1925年の関東大震災後、今も新宿区にある成城中学校・高等学校の併設校「成城第二中学校」が移転してきたのがきっかけで開発がスタート。学園は周辺の土地を購入・開発を進め、1927年には駅が開設された。

成城が日本有数の高級住宅地になったのは、民俗学者・柳田國男が街づくりに関与したり、北原白秋や大岡昇平など多くの文化人が移り住んだりと、アカデミックな雰囲気をたたえることができたことが大きい。加えて地域住民の意識も高く、2002年には紳士協定「成城憲章」が制定され、塀ではなく生け垣を推奨するなど、美しい街並みを保全する活動が行われている。

いわゆる高級住宅地は、駅の北口、住所でいうと成城六丁目を中心としたエリアに広がる。駅周辺は商業地域になっており、高級スーパーとして知られている「成城石井」は、この地に1927年に創業した。2006年に誕生した商業施設「成城コルティ」には、スーパーやグロッサリー、セレクトショップのほか、クリニックや保育園も入る。

駅南口エリアは閑静な住宅街が広がるほか、国内の撮影スタジオでは最大規模の「東宝スタジオ」がある。映画人、文化人が成城に居住したのは、このスタジオの存在が大きい。

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最終更新:9/6(金) 11:00
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