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【緊急スクープ】“令和の怪物”佐々木、まさかの日韓戦19球降板の全真相《現地発》

9/7(土) 17:33配信

文春オンライン

星稜・奥川が語っていた「佐々木にあって、自分にないもの」 U-18野球W杯大会、韓国現地レポート から続く

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 オーストラリア戦に敗北し、5位という結果に終わったU-18野球W杯の高校日本代表。大会の流れを変えたのが、韓国戦における“令和の怪物”佐々木朗希(大船渡)の“19球降板”だった。

 降板の裏には何があったのか。この春の岩手大会から佐々木に密着取材するノンフィクションライター、柳川悠二氏による韓国発の緊急寄稿。

 ◆

捕手が明かした「ボールに血が付いている」

 わずか19球である。

 令和の怪物こと、佐々木朗希(岩手・大船渡)のU-18野球W杯は、1イニングの登板だけで終わってしまった。

 大一番・韓国戦に向かうバスの中で、高校日本代表の仲井宗基ヘッドコーチに、「日本の宝!」と激励され、マウンドに送り出された佐々木に、1回裏のマウンドからアクシデントが起きていたことは明らかだった。直球に最速163キロの本来の球威がなく、制球も安定しない。

 最初の打者をショートゴロに打ち取ったあと、2番打者に4球続けてストライクが入らず、3番打者にも3ボールとなった。打ち損じ(レフトフライ)に助けられたものの、直後、高校日本代表の永田裕治監督がマウンドに向かう。

「(捕手の)水上(桂、兵庫・明石商業)が『ボールに血が付いている』と(ジェスチャーで)言ってきたので……。(佐々木)本人は『あとひとり投げさせて欲しい』ということでした」

 ゼロに抑えはしたものの、佐々木はこの回で緊急降板する。永田監督はDHを解除して、打席に専念する予定だった“高校四天王”の一人、西純矢(岡山・創志学園)を慌ててマウンドに上げた。

 大学日本代表との壮行試合(8月26日)の直前に右手中指に血マメができ、登板によって症状を悪化させた佐々木は、W杯の予選ラウンドを回避し、治療に専念していた。短期決戦の期間中に二度も同じ箇所に血マメを作り、登板できない屈辱を再び味わうことになった。

 私は、佐々木に訊ねた。自身の運命を呪うかのように、「“どうしてなんだろう”という想いが募っているのではないか」と。

 佐々木は静かに頷くだけだった。

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最終更新:9/7(土) 18:24
文春オンライン

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