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前田健太、プレーオフ前の恒例行事。リリーフ転向を支える圧倒的な数字。

9/8(日) 9:01配信

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 ドジャースの前田健太投手が、残りのシーズンで先発から救援に回るというニュースが流れたのは、9月2日(日本時間3日)のことだった。

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 「我々は彼を先発としてみているし、彼も先発として投げることを望んでいる。だが彼は良いチームメイトでもある。彼は我々が求めることなら、どんなことでも引き受けてくれる」

 デイブ・ロバーツ監督は地元メディアに言ったそうだが、メジャーリーグに詳しい人なら、その一報に驚くことなく、「ああ、また今年もプレーオフが近づいてきたな」と思ったのではないか。

 なぜなら、ドジャースには元サイ・ヤング賞投手の大エース、カーショウと今年のサイ・ヤング賞の最有力候補、柳賢振の両左腕投手がいる上に、若手右腕のビューラーやベテラン左腕のヒル(現在は負傷者リスト入り中。9月半ばに復帰見込み)がガチガチに先発ローテーションを固めているからだ。

 プレーオフを勝ち抜くには(日本風に言えば)、有力な先発投手が4人もいれば充分で、前田がローテから外れたのはある意味、既定路線だった。

先発から外れたというよりも。

 ただし、それを「先発ローテから外れた」と短絡的には書けないのは、前田が先発4人に怪我などの緊急事態が起きた時の「5人目の先発投手」、もしくは「先発投手が早い回に降板した時のロング・リリーバー」になるわけではないからだ。

 前田はドジャースの救援投手陣にとって欠かせぬ戦力であり、すでに過去数年、プレーオフという大舞台での救援投手としての活躍で「場合によっては試合を締める可能性がある」(ロバーツ監督)という実力を示してきた投手だからだ。

 まず、彼が先発の時よりも救援の時の方がWHIP(1イニング当たりの被安打と与四球の率)やSO9(9回あたりの奪三振率)がいいのは、ドジャースや前田の動向をフォローしている人ならば周知の事実だろう。

マエケンの救援能力は強烈な高さ。

 2019年(9月3日現在)
WHIP 先発1.109 救援0.800
SO9 先発 9.7 救援12.6

 大リーグ通算(同)
WHIP 先発1.163 救援1.076
SO9 先発9.6 救援12.6

 おまけに空振りでストライクが取れる率は14.3%と、メジャーリーグ全体の中でも7位に相当する驚きの数字を残している。

 彼より「空振りストライクが取れる投手」は、サイ・ヤング賞投手のマックス・シャーザー(ナショナルズ)やジェイコブ・デグロム(メッツ)、今季大ブレイク中のゲリット・コール(アストロズ)やルイス・カスティーヨ(レッズ)、ルーカス・ジオリート(ホワイトソックス)といった錚々たる顔ぶれである。

 そう、前田はドジャースの投手陣でもっとも「空振りでストライクが獲れる投手」なのだ(https://www.fangraphs.comから)。

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最終更新:9/8(日) 9:01
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