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納品のない受託開発をサブスクで。エンジニア界の革命児・ソニックガーデン倉貫義人氏【FINDERS SESSION VOL.6】

9/9(月) 20:02配信

FINDERS

去る5月29日に開催した「FINDERS SESSION VOL.7」では、ソニックガーデン代表取締役の倉貫義人氏をお招きした。

近年、残業問題と同時に語られるのが、いかに生産性を下げずに労働時間を減らせるかという課題である。クリエイティブな仕事ほど嫌々仕事しても生産性が上がらない。であれば、生産性を上げるには、「遊ぶように働くべき」という持論をFINDERSの連載記事でも紹介し、大きな反響のあった倉貫氏。

全員リモートワークだからオフィスもなくし、残業ゼロで社員を管理しない経営で右肩上がりに業績を伸ばせるのはなぜか? 当日のセミナーから紹介したい。

社員の管理ゼロ・サブスクリプションビジネスで右肩上がりに成長

米田:倉貫さんが1月に出版した『管理ゼロで成果はあがる ~「見直す・なくす・やめる」で組織を変えよう』がものすごく反響があるようですね。

倉貫: ありがとうございます。でも、方々から「こんなことできるわけないだろう」「上司がいないってどういうこと?」といった斜に構えた反響がたくさんありまして(笑)。いつもこの話の流れで言っているのですが、ここでみなさんとゲームをやりたいと思います。

米田:いいですね(笑)。

倉貫:他媒体ですけど、『デイリーポータルZ』の記事で、斜に構えた会話を1分間して、その後、斜に構えずに1分間会話してみるとどうなるかという企画をやっていて、その受け売りですけど(笑)。


ここで、参加者同士が2~3人で自己紹介した上で話のテーマを決めて、斜に構えたとき、斜に構えない想定で会話を各1分間実施。ネガティブな話から転じてポジティブな話に会話を持っていくと、あらためてそれまでのネガティブさに気づくというワークショップだと説明する倉貫氏。

米田:いいアイスブレイクですね(笑)。

倉貫:この流れでぜひ僕の話を斜に構えずに聞いた上で、斜に構えない質問をいただけると非常にありがたいです(笑)。今、僕は会社を2社経営しています。ひとつが2011年に創業したソニックガーデンで、現在8期目で約40人の社員がいます。もうひとつがクラシコムという会社で、利用者の98%が女性で、雑貨やアパレルを販売するECサイト「北欧、暮らしの道具店」の社外取締役もさせていただいています。

元々はエンジニアです。プログラムを作る仕事が大好きで、学生時代からプログラムを作っていました。でも、いざ就職してみたらIT業界のエンジニアは不規則でひどい働き方をしていました。今は働き方改革が進んでいますが、1999年当時のIT業界は、3Kなどと揶揄されていました。

米田:近年は女性版として7K(危険・きつい・帰れない・規則が厳しい・休暇が取れない・化粧がのらない・結婚できない)もありますよね。

倉貫:僕はエンジニアとして一生楽しく仕事をしていきたいので、エンジニアの働き方を向上させるべく、最終的に自分で会社を立ち上げることにしました。

ソニックガーデンで手がけているのは、システムの受託開発です。「働きがいのある会社」や「ホワイト企業」ということでさまざまな賞をいただき、メディアにもたくさん取り上げていただいていますが、弊社が注目されるポイントについて紹介していきます。

まず、納品のない受託開発をしていることです。システムはソフトウェアやアプリと同様、お客様が使い始めてからが本番です。ところが、従来のシステム開発の世界では、システムを作って納品してお金をもらったら終わりです。その後、それぞれのビジネスや使い勝手に合わせて改修する場合、追加の見積もりをして追加発注いただくことになります。そこで、弊社では納品して終わりではなく、月額定額でお客様とずっとお付き合いするスタイルでやっています。

米田:サブスクリプションビジネスですね。

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最終更新:9/9(月) 20:02
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