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自然体なのに挑発的! 注目のお笑い芸人「金属バット」“ボケ倒し”インタビュー

9/10(火) 12:21配信

GQ JAPAN

ある日突然、スポーツジャーナリストの了戒美子がお笑い芸人にはまってしまった。キラキラと明るく華やかなテレビのなかで、違和感の塊のような2人から目が離せなくなった。自然体なのに挑発的、誰にも媚びず、スタイリッシュで異彩を放って見えた。

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彼らの名は金属バット

昨年のM-1グランプリで準決勝に進出。テレビの地上波で放送された敗者復活戦で、ネタだけでなく共演者とのやりとりが注目を集め、今年のメディア露出が急増した。現在は地上波のネタ番組でもちょくちょく目にするし、youtubeでは冠番組も持っている。もっとも、お笑い好きの間ではとっくに知られた存在で、特に15年のM-1グランプリで準々決勝に進出して以降は、いつブレイクするのかと期待され続けている。

日頃、スポーツ取材を生業とする私は、お笑いにも芸人にも疎い。だが、あまりにも興味を惹かれるので、 思い切って『GQ JAPAN』編集部に相談すると「インタビュー、やりましょ」とセッティングしてくれた。違和感の正体を垣間見ることはできるだろうか。

いざ対面。

名刺を渡す。表裏をじっくりと見る両氏に「普段はドイツにいるんです」と短く説明。小林は「あ、一緒ですね。僕らもなんです」。大きな瞳に力を込めて、真顔で言う。友保が取材ノートを覗き込み「誕生日まで書いてるんですね」と指摘する。コンビの結成時期で芸人のキャリアをカウントするように、スポーツでは生年月日はとても重要な情報なのだ。「お2人はサッカーでいうと北京五輪世代なんですね」と普通に返してしまうと「そうなんですか。誰がいるんですか?」と付き合ってくれたが、本当は全く興味がなさそうだ。

まずい、なんだか話が噛み合わない気がする。でも仕方がない。素直に質問をしていくしかない。

──初めて拝見した時に、まずそのビジュアル、出で立ちから目が離せなくなりました。コンセプトなど、あるのですか?

小林「フェルメールを意識してるんですが。フェルメール、お嫌いですか?」

友保「彼に影響を受けているんで、僕たち。今日の白いシャツはいつもの舞台衣装です」

──柄モノのシャツが多い印象がありましたが、今日は白ですね。

友保「そんなの着てますっけ? いつもこれですよ」

小林「結構、柄のシャツ着てるで」

友保「着てないよ。白シャツよ。それ、着替えるのめんどくさい時よ。着替えるの、めんどくさいんですよね」

小林「僕のこだわりは……、素材ですよね。素材の値段すね。できるだけ安く。仕事ための衣装なのに、お金使いたくないってめっちゃ思うんすよ。昔、派遣の日雇いバイトそれで断りましたからね。日雇いって即金がいるからやるわけじゃないですか。金ないから働きたいのに、働くならチノパンを買えって言われて断りました」

──今のスーツは、オーダーメイドと聞きました。

小林「これオーダーメイドで2万っすよ」

友保「安いなあ」

小林「めっちゃ安いんすよ。これ1着で勝負です。でも、クリーニングに出してるんですけどね、キレイになってるか怪しいんです」

友保「たしかに、臭うよなあ」

小林「洗ってなくて、アイロンだけしかしてない気がするんですけどね」

友保「クリニーニング屋さんって、洗ってないらしいで。俺聞いたで」

──友保さんは最近、舞台で上履きを履かれてますよね?

友保「靴って重いんですよね。何回も捨てたろって、ずっと思ってたんですよ。もう、靴いやなんですよ。そしたら、上履き売ってて700円なんですよあれ。最悪いつでも捨てれるし、軽いし。小林の革靴は、重いのによく履くなと思ってます」

小林「重い革靴を履くのはトレーニングの一環です。足腰が重要なんでね」

友保「立ち仕事なんでね」

そう言う友保の足元はこの時、ビーチサンダルだった。

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最終更新:9/10(火) 12:21
GQ JAPAN

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