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なんと時速490km! ブガッティが達成したスピード記録、陰のヒーローは「タイヤ」だった

9/10(火) 12:13配信

WIRED.jp

環境規制が強化されるにつれ、自動車業界はハイブリッド車や電気自動車(EV)を重視する様子が見受けられる。一方で多くの消費者は、着座位置が高くて荷物を多く積めるSUVやクロスオーヴァーを好んでいる。

【動画】時速490kmでブガッティが自動車のスピード記録を更新

さらにその一方で、とにかくクルマが出せるスピードだけを、あらゆる要素よりも重視する消費者が存在する。それがブガッティのファンだ。フォルクスワーゲン傘下の超高級自動車メーカーの最新モデルが、量産車として初めて最高時速300マイル(同約483km)を超えたというニュースに、ファンは興奮しているに違いない。

従来の王者を軽く上回るスピード

ドイツのエーラ=レッシエンにあるフォルクスワーゲンのバンク付きテストコースで、ブガッティのテストドライヴァーであるアンディ・ウォレスが、このほど時速304.773マイル(同約490.5km)のスピードを出すことに成功した。これはブガッティの以前までの最高記録である「ヴェイロン・スーパースポーツ」が出した時速268マイル(同約431.3km)よりもおよそ40マイル速い。

そして最高スピードのライヴァルである「ケーニグセグ・アゲーラRS」の時速278マイル(同約447.4km)を、軽く上回る。ついでに言えば、ブガッティが昨年の夏に披露したレゴ製の「シロン」よりも、時速287マイル(同約462km)も速い。

ブガッティの最高経営責任者(CEO)であるステファン・ヴィンケルマンは声明のなかで、「ここまでの走りを長らく実現したいと考えていましたが、ついに達成できました。ブガッティはスピードメーターを上げ切ったのです」と述べている。そのうえで、今後は「別の領域に重点を置くつもりです」と語る。

高速化のために各所を改良

この新しく誕生したブガッティのスピードチャンピオンは、300万ドル(約3億2,000万円)するシロンの限定モデルの試作車である。ベースとなったシロンは最高速度が時速261マイル(同約420km)まで電気的に上限が設けられているが、停止状態から時速60マイル(同約97km)まで3秒未満で加速できる。

最高記録を出した今回の試作モデルは、ヴェイロン・スーパースポーツにならって「シロン・スーパースポーツ」として発表されるとみられている。ブガッティは発表時期を明らかにしていないが、フランクフルト・モーターショーが有力だ。

ベースとなったシロンからさらに時速44マイル高速化すべく、ブガッティはさまざまな改良を施している。走行に立ち会っていた自動車専門誌『Top Gear』によると、ブガッティのエンジニアは車体後部を約10インチ(約25.4cm)ほど長くして抵抗を減らし、レーザー計測システムを使って車体地上高を制御していたようだ。

また、上下に重ねた排気管を2カ所に配置することで、車体底部から排気を遠ざけて空気の流れを改善した(同様の排気管は、シロンの別の派生モデルである900万ドルの「チェントディエチ」でも見られる)。調整可能なリアウィングは固定式に置き換えられ、ロールケージが追加されている。パワーはベースモデルの1,479馬力から、1,578馬力に増強されたと『Top Gear』は伝えている。

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最終更新:9/10(火) 12:13
WIRED.jp

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