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ニュートンやザウルスから26年 挑戦続く電子メモ

9/10(火) 11:41配信

NIKKEI STYLE

キーボードではなくペンシルの形をした入力機器を使って、手書き感覚で文字を書きデジタルに保存する「電子メモ」。2019年3月に約3年半ぶりの新モデルが登場した。こういった製品は20世紀末にはすでに製品化され、今も新しい製品が登場している。文具を見続けてきた納富廉邦氏が、電子メモの歴史と最前線を解説する。

【写真はこちら】挑戦続く電子メモ 個性豊かな製品たち

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手書きメモをデジタル化するツールが一般的に使われ始めたのは、たぶんPDAブームが始まる頃、1993年発売のシャープ「ザウルス」のPIシリーズとAppleの「NEWTON(ニュートン)」だろう。そして、1996年にPalm社の「Palm Pilot」が発売され、電子手帳、PDAと言えば手書き入力が当たり前になる。

ただ、これらは手書きのメモをデジタルで記録するツールというより、入力をキーボードではなく手書きで行うという小さなコンピューターだった。確かにさっとメモを取るのに便利だったものの、まだインターネットが普及し始めた頃の製品であり、パソコンなどとのデータの互換性やデータの受け渡しが面倒で、そのハードウエアの中で完結する使い方に留まってしまう。そんな欠点を持っていた。

手書きメモをデジタルで記録する文具に関して注目すべき製品が登場し始めたのは21世紀に入ってからだ。

■21世紀初めに登場した2つの方式

2004年ごろに、今後の電子メモはこのどちらかになるのでは、と思われる2つの方式の製品が登場する。

一つは、ぺんてるの「airpen」だ。ノートや紙の上部にセンサーを取り付けて、専用ペンで書けば、書いた軌跡をデータで保存。パソコンなどに画像データとして書き出せるというもの。この方式は何より好きなノートや紙が使えるというのがポイントだった。

もう一つは「アノト式」と呼ばれるタイプ。カメラを内蔵したペンを使い、細かいドットが印刷されたノートの上に文字や絵を書く。ペンが座標データを取得し、それを画像データとしてパソコンなどで利用できるようにする。専用ペンと専用ノートが必要になるが、ペンのスイッチを入れるだけで、特にセッティングせずに書けること、機能を増やせることなどの優位点があった。当時は、フランスのクレールフォンテーヌが専用ノートを提供していた。

「airpen」は、後にBluetoothに対応し、スマホとデータ連携できる「airpenPocket」を発売。センサーも小さくなり、専用のクリップボードと組み合わせることで、かなり使えるデバイスになっていたのだけど、今年、サービスが終了となった。

アノト式は、Livescribe社から発売された「Livescribe wifiスマートペン」が、職業ライターの間で小さなヒットとなった。ペンに録音しながら、書いたメモと録音が同期する仕組みは、記事を書く際に文字起こしをする必要がなく、仕事が大いにはかどったのだ。ただ専用のノートが入手しにくく、太く大きなペンも書きやすいとはいえなかったため、大きなヒットにはつながらなかった。

しかし、この形式は、現在も続いている。録音をスマホに任せてペンを小型化するなど、より実用性を高めて、モレスキンの「スマートライティングセット」や、ネオスマートペン社の「N」シリーズなどが販売中だ。

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最終更新:9/10(火) 11:41
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