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【バスケW杯】渡邊雄太、“魂の34得点”のそばで…「自信を失った夏」から他の選手は何を得たのか

9/10(火) 6:13配信

THE ANSWER

渡邊雄太が孤軍奮闘の34得点も32か国中31位、他の選手たちの心境とは

 バスケットボールのワールドカップ(W杯・DAZNで生配信)で初の開幕4連敗となった世界ランク48位の日本は9日、同28位・モンテネグロとの順位決定戦(東莞・東莞藍球中心)を行い、65-80で5戦全敗となった。NBAウィザーズの八村塁が膝の不調と疲労、主将のPG篠山竜青が左第1趾末節骨骨折で欠場して迎えた最終戦。13年ぶり5度目の出場で過去9戦全敗の欧州勢から初勝利を得られず、初の大会0勝、32か国中31位で終えた。モンテネグロは今大会初白星となった。

【動画】孤軍奮闘、両軍最多の34得点… 渡邊雄太が気迫のダンクを叩き込み咆哮する実際のシーン

 エース不在の中、NBAグリズリーズの渡邊雄太は、37分2秒の出場で両チーム最多の34得点、9リバウンドと意地を見せた。序盤から火の吹くような熱いプレーでゴールを狙う。第3Q、43-45から意地のダンクを叩き込み、日本ベンチ前で雄叫びを上げた。この日26得点目で一度は同点に追いつく。この時、負傷した右手薬指から血が流れた。

 試合終了まで残り1分45秒。ゴール下からシュートを打ち、相手に足を踏まれて苦悶の表情を浮かべたが、ファウルを獲得して手を叩く。フリースローを2本とも決めた。直後に相手のシュートに手を伸ばし、わずかに触る。そこからカウンターでダンクを決め、思い切り叫んだ。試合後、ロッカールームに向かう際、足を引きずるように歩いていた。

「(7日の)ニュージーランド戦が終わった後に、正直、自分自身もう日本代表のユニホームを着る資格がないプレーをしたと感じた。もうああいうプレーだけは許されないと思っていた。あの試合の後は自分に対して怒りが凄かった。このままでは後悔だけが残る。とにかく自分の持っている100%を出そうと思ってやった結果。ただ、今はチームを勝たせたかったという気持ちが強いです」

 全てを出し切る。言葉にすれば簡単で、よく耳にするフレーズ。だが、実際にプレーで表現するのは難しいことである。5連敗で結果を残せなかった。それでも最後の1秒までやり尽くした。孤軍奮闘の渡邊のそばにいた選手たちは何を思ったのか。

 米国戦でチーム最多の18得点を挙げた馬場雄大は、この日も渡邊の勢いに押されるように攻めに転じた。得意の躍動感あるドリブルなどで11得点。7月のサマーリーグで米国に渡り、今回はNBA関係者へのアピールにも繋がる大会。海外志向の強い23歳には得たものがある。

「全部のジャンルにおいて力の差を感じた。ゴール下のコンタクトやフィジカルの部分で最初からガツガツと当たられたことが、最後の場面でボディブローのように効いてしまったのが、僕たちの方だった。40分間通してハードに戦えなかったことが、少しずつ点差を離されてしまった原因。

 相手はしっかりノーマークを作ってしっかり決めきる力があるが、僕たちはそれを決めきれないことが点差にもつながった。普段決められる選手でも、この舞台では決められないということは、やっぱりまだまだ経験が足りないと思う。2020年(東京オリンピック)の1年前にこの経験ができて良かった。ここが底辺なので、あとは上がって行くだけ。今一度、自分たちと向き合って、世界レベルの水準でものを考えていきたい。

 不完全燃焼。雰囲気なのか分かりませんが、いつもより疲れてしまう自分がどこかにいて、気持ち良くプレーができなかったし、楽しくプレーもできなかった。本当に気力でリングにアタックしていったが、それも5試合通してできたわけでもなく、やっぱりこういった経験を一つでも多く積み重ねていくことが必要」

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最終更新:9/10(火) 6:13
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