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まだまだ続くか? 2019年広島打線の試行錯誤を振り返る

9/11(水) 11:01配信

週刊ベースボールONLINE

居場所が変わっていないのは菊池涼のみ

 それにしても、よく変わったものだ。今年のカープの打順のことである。

 3月29日の巨人との開幕戦(マツダ広島)のオーダーと、今季カープが最も強かった5月、月間20勝目を挙げた5月31日の阪神戦(マツダ広島)のオーダー、そして、比較しやすいように、會澤翼がスタメン捕手で出たもっとも最近のゲームである9月7日の阪神戦(マツダ広島)を並べてみた。比べてみると、その変化がよく分かる(開幕戦→5月31日→9月7日で表記)。

広島・西川龍馬インタビュー クリーンアップつかんだ天才打者

■一番・(遊)田中広輔→(中)野間峻祥→(中)西川龍馬

■二番・(二)菊池涼介→(二)菊池涼介→(二)菊池涼介

■三番・(左)西川龍馬→(一)バティスタ→(右)鈴木誠也

■四番・(右)鈴木誠也→(右)鈴木誠也→(一)松山竜平

■五番・(一)松山竜平→(左)西川龍馬→(左)長野久義

■六番・(中)野間峻祥→(捕)會澤翼→(三)安部友裕

■七番・(捕)會澤翼→(遊)田中広輔→(捕)會澤翼

■八番・(三)安部友裕→(三)安部友裕→(遊)小園海斗

 3つのオーダーで居場所が変わっていないのは、8人の野手のうち、「二番・セカンド」の菊池涼介だけだ(実はその菊池涼にしても、一番打者のあまりの不振に、一番に置かれたことが2試合あったが……)。今季はそれほど、カープ打線はその時々のベストを求めて、試行錯誤を繰り返したと言えるだろう。

 一昨年、昨年と2年連続MVPを獲得し、三番に固定されていた丸佳浩(現巨人)をFAで失い、その穴をどう埋めるかを課題としてスタートした今シーズンだったが、三番に穴が開いたところに、一番の田中広輔と五番の松山竜平の不振が重なり、4月は打線が完全に機能不全に陥った。

 それでも、一番に野間、三番にバティスタ、五番に西川を配して固定した5月に勝ちまくり、一時は理想型を発見したかに思われたが、野間が不振に陥り、長続きはしなかった。そこで西川を一番に回し、五番をやりくりする形に。そしてオールスター明けにまた再編があり、ショートは若手の小園と移籍の三好匠をベースとする形に切り替えられた。

 そして後半は、調子を戻してきた松山竜平がラインアップに名を連ねる形に。それでしばらく安定したかと思われたが、今度は8月半ばにバティスタがドーピング検査で陽性となり、三番打者を失う事態だ。急きょ、四番を打っていた鈴木を三番にし、四番以降は松山と、ようやく調子を上げてきた長野、バティスタに代わって一軍定着のメヒアで何とかやりくりしながら現在に至っている、といった具合だ。ちなみに安部友裕もたまたまこの3つのオーダーではスタメンだが、安定して先発出場していたわけでもない。

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最終更新:9/11(水) 11:37
週刊ベースボールONLINE

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