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「稼げるのは確か」:とある フリーランス クリエイティブディレクターの告白

9/11(水) 12:01配信

DIGIDAY[日本版]

市場の主流がエージェンシー主導型からプロジェクトベースに移行するなか、多くの企業が以前にも増してフリーランスに依存している。フルタイムの正社員を使う代わりに、プロジェクトの期間だけフリーの人材を加えれば、必要に応じて契約期間を調整するなど、エージェンシーにはより柔軟な対応が可能になる。

匿名性を保証する代わりに本音を語ってもらうDIGIDAYの告白シリーズ。今回はフリーのクリエイティブディレクターがエージェンシーとの関係性、支払い問題、時間管理、そして、問題が多々あるにもかかわらずフリーランスが依然として魅力的な理由について、本音を聞かせてくれた。

なお、読みやすさを考慮し、発言には多少編集を加えてある。

──なぜフリーになろうとしたのか?

エージェンシーの社員としてしていることは、独立してもできると気づいたからだ。それと、いくつかのエージェンシーで男性からセクハラを何度も受けた、というのもある。(セクハラについて)私には何もできなかった。人事部に訴えられないのはわかっていたし、クリエイティブディレクターになる前は、特にそうだった。とにかく[社内]政治には巻き込まれたくなかった。それで、フリーになれば、(そういう劣悪な)環境を我慢しないで済むと思ったのだ。いまは、傭兵として行き、終わったら去るわけだから、気楽だ。それと、いろいろなプロジェクトに加わって、垣根を越えてさまざまな経験もできるのもいい。エージェンシーでは普通、[決まった数の]ブランドとしか仕事ができない。でも私は、1年を通じてさまざまなプロジェクトに関わりたい。それなら、スキルも磨き続くことができるし。フリーになったいまは、エージェンシーの良い所と悪い所がよくわかる。

──セクハラに対して声を上げられないと感じた理由は?

パンドラの箱を開けることになるからだ。そういう人間がいるということは、誰もが知っている。でも、それが許されている文化がある。思い切って内部告発者になるのか。そのせいで、みんなから変に注目されて、多くの人をトラブルに巻き込むことになるのか。(そうやって悩むくらいなら)さっさと辞めて、新天地でやり直すほうがずっと楽だ。もしもセクハラを訴えたら、パンドラの箱が開いて、絶対に面倒なことになるし、そうなったらもう、仕事どころじゃなくなる。嫌でもそれと向き合うことになるし、どっちみち会社を辞めることになるだろうから。

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最終更新:9/11(水) 12:01
DIGIDAY[日本版]

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