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【なぜフルモデルチェンジしないのか?】日本の「ほったらかし車」10選

9/11(水) 11:01配信

ベストカーWeb

 世間に出回っているどんな商品でも、メーカーとして漫然と市場に放置していれば、いずれは魅力を失い、古くなって市場から見向きもされなくなり、静かにマーケットから消え去ることになる。

(画像ギャラリー)【なぜフルモデルチェンジしないのか?】日本の「ほったからし車」10選

 自動車にとっても、フルモデルチェンジ(FMC)やマイナーチェンジ(MC)による工業製品としての商品性アップは、ビジネスプランの根幹といえる。だが、例外的なクルマが存在する。

 通常は4年または6年周期で次期型にフルモデルチェンジされるのだが、6年周期を超えて8、9年、10年もほったらかしにされているクルマがあるのだ。いくらマイナーチェンジや一部改良をしているとはいっても、10年ひと昔といわれるだけに、限度がありそうな気もするが……。

 そこで、2000年以降、6年以上フルモデルチェンジされていないクルマを対象として、ただ、ほったらかしにされた年月の長さで順位付けするのではなく、その間に行われたマイナーチェンジや一部改良の内容、次期型への期待度や、世の中のイメージなどもろもろを混ぜ合わせ、筆者の独断と偏見で「ほったらかし車TOP10」を選定させていただきました。

 はたしてどんな、ほったらかし車があるのか、モータージャーナリストの岩尾信哉氏が解説する。

文/岩尾信哉
写真/ベストカーWEB編集部

6年周期を超える「ほったらかし車」

 まずは「ほったらかし状態」であると決定する基準の話から始めたい。以前は発表発売から2年でマイナーチェンジ(MC)、4年でフルモデルチェンジ(FMC)というのが基本スケジュールだったが、インターバルが長くなって、最近ではトヨタなどではMC:3年、FMC:6年というケースが増えているようだ。

 そこで、ほったらかし車を選ぶうえで、フルモデルチェンジから6年前後が経過したモデル、すなわち2013年以前にフルモデルチェンジを実施したモデルを採り上げ、商用車は除外し、乗用車のみとした。

 6年前からの変化が、安全装備の追加や内外装の小変更や一部改良の実施にとどまっており、特別仕様車などの設定はあっても、結果的に変更に“特別感”が薄いものであれば、あくまで“独断”ではあるが「ほったらかし状態」とさせてもらった。

 マイナーチェンジの評価については、先に登場したスカイラインのように、デザインとパワートレーンの変更(セッティングの評価などについては微妙だが)を同時に実施した場合にはビッグマイナーチェンジとして、「ほったらかし状態」を弱めたとする。

 厳しいようだが、排ガス規制対応や安全装備の充実は商品性アップの基本中の基本なので、変化を評価するレベルは高くならない。

 個人的にはフロントグリルなどブランド(デザイン)イメージの統一による変化はあまり評価できず、マイナーチェンジによって外観の細部が変わって一時的に印象が改められたとしても、結果として顧客に受け入られたと感じられなければ高くは評価していない。

 たとえば、ランドクルーザープラドは2009年9月のフルモデルチェンジ後、2013年9月のマイナーチェンジではエグイ顔つきになった。

 すると2017年のマイナーチェンジでは穏やかなデザインに改めた例などもあるように、変更の意味を失ってしまうからだ。

 一方で、ほったらかし車の候補として選んだ理由については、各社の“お家の事情”が関わってくるわけだが、以下のようなケースが挙げられる。

・経営方針に基づいた車種整理(トヨタ)
・販売台数が少ないスポーツカーへの投資不足(日産)
・日本市場の軽視(日産)
・新世代プラットフォーム採用への移行(ダイハツ)

 そのほか、販売台数が伸び悩むセダンなどで「ほったらかし状態」に陥っている状況が見られる。

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最終更新:9/11(水) 13:06
ベストカーWeb

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