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“バジェーカスのサメ”アルバロ・ネグレドは今“アルナスルの核”

9/11(水) 21:41配信

footballista

名優たちの“セカンドライフ”

欧州のトップリーグで輝かしい実績を残した名優たちが、新たな挑戦の場として欧州以外の地域へと旅立つケースが増えている。しかし、そのチャレンジの様子はなかなか伝わってこない。そんな彼らの、新天地での近況にスポットライトを当てる。

アルナスルの公式SNSが投稿した、ネグレドの34歳のバースデー祝福動画

from UAE
Alvaro NEGREDO
アルバロ・ネグレド

文 小田紘也


 スペイン代表の一員としてEURO2012優勝を経験し、“バジェーカスのサメ”の異名を持つアルバロ・ネグレドは現在、母国のレジェンドであるラウール・ゴンサレスやシャビ・エルナンデスらも“セカンドライフ”に選んだ中東の地でプレーを続けている。

 マドリッド生まれのFWは、地元ラジョ・バジェカーノのBチームが所属していた4部リーグでプロキャリアをスタート。同チームのトップ昇格を果たし3部で1シーズンプレーした後、地元の最高峰にして世界的なビッグクラブであるレアル・マドリーに引き抜かれた。しかし、カスティージャ(Bチーム)で2部を経験したものの名手がひしめくトップ昇格は叶わず。2007年に移籍したアルメリアでリーガの舞台まで上り詰めた。その後はセビージャやマンチェスター・シティ、バレンシアなどスペイン、イングランド、トルコの3カ国で計8クラブを渡り歩いてきた。

 そんなネグレドに転機が訪れたのが、ベシクタシュでの2シーズン目が始まったばかりの2018年9月。開幕から主力としてプレーし公式戦3ゴールをマークしていたネグレドの下に、リーグ開幕が9月で10月頭まで移籍市場が開いているUAEのアルナスルから移籍オファーが届いた。

挨拶代わりの6戦連発

 するとネグレドは、新たなチャレンジに身を投じることを決断。9月15日にベシクタシュでのラストゲームにフル出場すると、その翌日にはアルナスルの本拠地ドバイに飛んだ。そして同18日、2年契約の締結が正式発表されたのだった。

  背番号11の新しいユニフォームに袖を通したネグレドは、移籍発表から3日後の9月21日に行われたアルアイン戦でUAEデビュー。さっそく先発フル出場を果たし、2戦連続スタメン出場となったアルイテハド戦で初ゴールを記録した。新天地への順応の早さは目覚ましいものがあり、この試合を皮切りに6試合連続ゴールをマーク。デビュー7試合8得点と最高のスタートを切ってみせた。この活躍ぶりを目にしたクラブ首脳陣は、ネグレドにキャプテン就任を打診。「ここに来た時からチームメイトは僕に良くしてくれている」と語るなど、チームメイトとの関係構築も問題なくうまく行っていたベテランFWは要請を受け入れ、名実ともに“アルナスルの核”となったのだった。

 その後、成績不振から半年間で2度の監督交代が行われたチーム状態の悪さもあり、冬の移籍期間にスペイン復帰の噂が流れたものの残留。2019年4月のアルワスル戦でハットトリックを記録するなどストライカーとしての仕事を完遂し、8位と中位でシーズンを終えたチームにあって自身はリーグ5位タイとなる17ゴールを積み上げた。

 「自分も家族もここでの生活に大きな幸せを感じている」

 こうドバイでの充実感を口にするネグレドは、この9月に開幕する2019-20シーズンについて「次のシーズンが個人的にもクラブにとっても、より良い1年になると信じている」と意気込む。

 8月20日に34歳の誕生日を迎えた経験豊富なFWはエースストライカーとして、そしてキャプテンとしてチームを望む場所に連れて行くことができるだろうか。

最終更新:9/11(水) 21:41
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