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電子たばこに、人を死に至らしめる危険性

9/11(水) 12:11配信

WIRED.jp

電子たばこを使用していたイリノイ州の男性が、呼吸器系の疾患を発症して死亡した──。そんな事実を、米疾病管理予防センター(CDC)が8月末に発表した。さらに電子たばことの関連性が確認されたか、もしくは疑われる肺疾患の患者は全米22州で193人に達しているという。

電子タバコのせいでニコチン中毒に?

CDCは8月中旬から、食品医薬品局(FDA)および各州の保健当局と協力して原因の究明に当たっている。これはティーンエイジャーを含む若年層を中心に、呼吸困難や過度の疲労、体重の減少、胸部の痛みといった症例の報告が急増しているからだ。

193人の患者に共通しているのは、症状が始まる数カ月前から電子たばこを使用していたことで、ニコチンや大麻の有効成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)が含まれる製品を吸っていた人もいるという。患者の使っていた製品の銘柄などに統一性はなく、現段階では特定の成分が原因なのかは明らかになっていない。

CDCで喫煙と健康について研究しているブライアン・キングは、「電子たばこから出る蒸気が無害ではないことは知られています」と警告する。電子たばこのエアロゾルには鉛や発がん性のある化学物質の微粒子が含まれることが科学的に証明されており、CDCはこうした人体に害を及ぼす可能性のある物質のひとつが肺疾患を引き起こしたのかを調べている。

FDAのたばこ関連製品センターを率いるミッチ・ゼレールは、調査はまだ初期段階で、現在は各製品に含まれる化合物を特定しようとしているところだと話す。ゼレールは「それによって因果関係が必ずしも判明するわけではありませんが、パズルの重要なピースであることは確かです」と言う。

中高生の電子たばこ利用は10倍に

電子たばこが初めて登場したのは2007年のことだ。FDAはたばこ製品の管理権限をもつが、当時は電子たばこを規制する動きはなかった。一部のメーカーは、電子たばこは従来のたばこより健康のへの影響が少ない、または低リスクであるといった広告を打っていた。

FDAは通常は、こうした宣伝文句が不適切でないかを製品の発売前に調査することになっている。ただ、電子たばこに限っては実施されなかった。

電子たばこの新製品は、現在では発売前にFDAの認可を受ける必要がある。だが、すでに市販されているものに関しては、FDAへの承認申請期限が2022年まで先送りされている。一方で、若者を中心に電子たばこの人気は高まるばかりだ。2011年から2015年までに、中学校と高校での電子たばこの喫煙者は10倍に拡大した。

ここ数年は伸びは緩やかにはなっているが、それでも上昇傾向が続いていることには変わりない。CDCの最新調査によると、2017年から18年の1年間で、高校での電子たばこ使用者は75パーセント増えており、いまでは高校生の5人に1人は電子たばこを吸っているという。公衆衛生局長官のジェローム・アダムスは、10代の若者の間で電子たばこの使用が急増している現状を「エピデミック」とまで呼んでいる。

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最終更新:9/11(水) 12:11
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