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ともに闘うか、死か:「ミラーワールド」を提唱した男、Facebookが支配する世界にブロックチェーンで挑む

9/11(水) 12:41配信

WIRED.jp

著作を通じて「ミラーワールド」という概念を初めて提唱したコンピューターサイエンス研究者のデイヴィッド・ガランターが、巨大テック企業に挑もうとしている。テック大手の寡占状態にあるソーシャルメディアの世界に“革命”を起こそうと、新たなプラットフォームの構築に乗り出したのだ。ブロックチェーン技術を活用し、データの所有や取引の権限をユーザーの手に取り戻す──。わずか4人“情熱”に突き動かされた挑戦の行方とは。

商業化の波に乗れなかったプロジェクトとは。

「ミラーワールド」という言葉を最初に広めたデイヴィッド・ガランターは、アイクという名の大きなコンゴウインコを飼っている。そのアイクが止まり木から落ちた。つい先ほどまで、ガランターの話し声に合わせて人なつこくさえずっていたのに、急に姿が見えなくなったのだ。

大丈夫、ちょっと気絶しただけだから──。そうガランターは説明した。「幸いなことに、アイクも普通の鳥と同じぐらいの軽さだからね。結構な高さから落ちても何ともないんだ」

さて、いったい何の話だったのだろうか。アイクのおかげで忘れかけていたが、ガランターはソーシャルメディアの世界に起こそうとしている自身の革命について語っていたところだった。

この“革命”という部分が、特に重要なポイントになるのだ──。

ガランターは64歳。イェール大学でコンピューターサイエンスを研究している。そんな彼は、このほどブログサイト「Medium」に投稿した記事で、ソーシャルメディアの世界を牛耳っているフェイスブックに“挑戦状”をたたきつけた。そしていまでは、その怒りを原動力にしてRevolution Populi(レヴォリューション・ポピュリ)という新しい企業にエネルギーを注ぎ込んでいる。

ソーシャルネットワーク企業であるRevolution Populiが重んじているのは、データを所有するのはユーザーであり、ユーザーの手によって民主的に運営がなされることだ。独立記念日というタイミングに記事を投稿したのも、こうした背景にちなんでいる。

「いまこそ行動を起こす好機なのです。これはとても重要な市民の問題だと思っています」と、ガランターは言う。「サイバー空間はいま誰の手に握られているのでしょうか? わたしたち皆なのか、それともカリフォルニアの大富豪5人なのか──」。フェイスブックが支配する世界に生きるわたしたちに向けて、ガランターはこう呼びかけた。「ともに闘うか、死か。いずれかなのです」

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最終更新:9/11(水) 12:41
WIRED.jp

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