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『なつぞら』草刈正雄が予告する“最終回直前”の「ウッと涙がこみあげたシーン」

9/11(水) 5:30配信

文春オンライン

「ついこの間クランクアップしたばかりでね。去年の6月から1年3カ月もかかった撮影だったから、ほっと一息ついているところなんです」

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  小花をあしらった『なつぞら』のタイトルロゴがプリントされた水色のTシャツにジーンズ、スニーカーという恰好で、インタビューを行う部屋に颯爽と現れた草刈正雄さん。9月末に迎える最終回に向けて盛り上がりを見せる、NHK連続テレビ小説『なつぞら』の撮影の思い出を穏やかに語り出した。

「素晴らしいホン(脚本)に出会えるというのは、役者冥利に尽きます」

「『なつぞら』での僕の役どころは、かつてたった一人で北海道・十勝に入植し、荒れ地を切り拓き、酪農を始めた柴田泰樹(たいじゅ)。広瀬すずちゃん演じる主人公、自分とは血のつながらない女の子・なつを、頑固な性格ながらも、温かく見守る人物です。

  泰樹は最初こそ本当に頑固なジジイですが(笑)、実は愛情深くて、お茶目なところもあって……なつという少女に出会い、そして彼女が成長していくにしたがって、泰樹も変わっていくんですね。

  泰樹自身の開拓者精神も、アニメーション映画をつくるために上京するなつに託す。『漫画か、映画か知らんが……行って、東京を耕してこい! 開拓してこい!』という台詞がありましたが、なつは泰樹の意思を継いで、まさに東京を耕していく――そんなドラマでした。

  大河ドラマ『真田丸』で演じた真田昌幸にも通じますが、一面的ではない、さまざまな側面を持っている人物を演じることができる、そうした素晴らしいホン(脚本)に出会えるというのは、役者冥利に尽きますね。いやあ、もう思いっきり楽しみましたよ!」

「涙するような場面ではなかったはずなのですが……」

 視聴者の心に残る、泰樹の登場シーンは数えきれない。戦災で孤児となった幼いなつに、泰樹が「堂々と、ここで生きろ」と仕事の心得をときながらアイスクリームを一緒に食べる場面。東京に駆け落ちした孫の夕見子を迎えに行き、ろくでなしの相手の男を殴り、そして「一緒に帰るべ」とぶっきらぼうに声をかけるシーン。なつから結婚を告げられ号泣する姿……。

 そして、これから最終回に至るある回でも、忘れられない撮影があったという。

 草刈さんが忘れられない撮影とは、『真田丸』では夫婦役として共演した高畑淳子さん演じる、十勝の菓子屋「雪月」のおかみさん・小畑とよと、長い台詞を交わす場面だ。泰樹ととよは、同じ北海道開拓者の一世として、苦楽を共にした間柄だ。

「特に涙するような場面ではなかったはずなのですが、これまでの人生がどこか思い出されるのか、ふたりともこみ上げるものがありまして……。台詞をいっているうちに、ウッと涙がこみあげて、引っ込んで、またこみ上げて。あんなことって、なかなかないですねえ……」

  実際にどのようなシーンになっているのか、ファンには見逃せない“神回”になりそうだ。

「文藝春秋」10月号 では、『なつぞら』の撮影秘話、デビュー以来、貼られ続けた二枚目のレッテルに反発した20代、舞台で学んだこと、そして、家族への思いなどについて語った草刈正雄独占ロングインタビューを掲載している。ドラマとあわせて、ぜひ楽しんでほしい。

連続テレビ小説『なつぞら』
NHK総合 毎週月~土曜日 午前8時~8時15分 ほか

「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2019年10月号

最終更新:9/11(水) 10:48
文春オンライン

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