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忘れっぽい人でも「記憶力」をぐんと伸ばすコツ

9/11(水) 6:30配信

東洋経済オンライン

「新規取引先の顔と名前がなかなか覚えられない」「近ごろもの忘れが多くて、少し心配」「資格試験のために専門用語を暗記しないといけない」など、いろいろな場面で「もっと記憶力があったら」と感じたことがあるかもしれません。
「記憶力は筋肉と同じで、鍛えれば向上していくものです」。そう語るのは、記憶力日本選手権大会で優勝し続け、『見るだけで勝手に記憶力がよくなるドリル』の著者でもある池田義博氏。池田氏は今まで記憶力日本選手権大会に6度出場しすべて優勝していますが、生まれつき記憶力がよかったわけではないと言います。

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 私が記憶術に出合ったのは40代半ばで、そこから独学でトレーニングを始めました。あらゆる記憶術や脳のことを学ぶうちに、どうすれば脳が記憶しやすくなるかを理解できるようになり、今に至ります。今回は、脳の特性を活かした記憶力アップ法についてお伝えします。

■「パンダを思い浮かべてください」でわかる脳の性質

 要となるのがイメージングです。まず、ちょっとした実験をしたいと思います。目を閉じて頭のなかに「パンダ」を思い浮かべてください。

 イメージできましたか?  頭のなかには、あの可愛い白黒のパンダの「映像」が浮かんだのではないでしょうか。「パンダの姿を思い浮かべてください」とはいわれていないにもかかわらず、「パ」「ン」「ダ」という文字自体が浮かんだ人はほとんどいないはずです。

 このように脳は、文字よりも絵や映像などの「イメージ」のほうが優先的に覚えやすく、思い出しやすいようにできているのです。その証拠に記憶の一種である思い出は、文字ではなくイメージの形で頭に入り、長く記憶に残りますよね。

 世間には、記憶術がたくさん存在し、細かい記憶テクニックがいろいろあります。しかし本質や考え方はすべて同じ「映像で覚えること、イメージングすること」だと断言できます。

 単語も数字も人の名前も、文字ではなく映像に変換して覚えるのが記憶術の基本です。この脳の性質を利用すれば、はるかに楽に速くたくさん覚えることができます。

■名前を覚えられないのには理由がある

 名前は覚えにくいものの代表格。それには理由があります。名前を覚えるには、顔という映像情報と名前という文字情報の2つを同時に覚えなければなりません。名前は文字なのでただでさえ記憶に残りにくいのに、顔の特徴と何の関連性もありません。それが顔と名前を覚えることを難しくするのです。

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最終更新:9/11(水) 6:30
東洋経済オンライン

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