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筋肉体操・谷本道哉さん 筋トレ三昧、最高の研究生活

9/12(木) 7:47配信

NIKKEI STYLE

NHKの5分間番組『みんなで筋肉体操』で「筋肉は裏切らない!」などのインパクトある言葉が話題となり、筋トレブームの立役者の1人となった近畿大学生物理工学部人間環境デザイン工学科准教授の谷本道哉さん。2019年9月には『みんなで筋肉体操語録 ~あと5秒しかできません!~』(日経BP)をはじめ複数の関連書籍が発売されるなど、その勢いはとどまるところを知らない。

全3回でお届けするシリーズの第1回目では、サラリーマンだった谷本さんが筋肉に魅せられ、研究者の道に踏み込んだきっかけや、どのような考えで何を研究していったのかを教えてもらった。

――早速ですが、昔から筋トレが好きだったのですか?

谷本 小学校の頃から筋トレ好きの兄をまねして筋トレで「遊んで」いましたが、本格的に始めたのは高校の時です。高校ではラグビー部に所属し、競技力向上のために筋トレに取り組みました。

中高の頃から、大学に進学しても筋トレについて勉強したいという思いはありました。でもあの頃は、スポーツサイエンスといったジャンルの学部が今ほど確立されておらず、体育学部に入るしかありませんでした。体育学部は、体育教師を養成する体育科専門の教育学部のようなところで、筋生理学や運動力学を専門に学ぶという感じではありませんでした。医学部でスポーツ医学方面に進むことも考えましたが、血をあまり見たくないし、医師になるつもりでないのに医学部に入るのも何か違うと思い、結局は得意だった物理・数学を生かせる工学部へと進みました。

■師・石井直方先生との出会い

――就職先はどのように選んだのですか?

谷本 どうせなら地図に残るようなスケールの大きな仕事がしたいというふんわりした理由で、国のインフラ系に携わる会社に就職し、トンネル設計業務に携わって毎日、日付が変わるまで忙しく働いていました。やりたい仕事をやり、筋トレは趣味としてジムに通い、大学から続けている空手も選手として続けて、週末には彼女とデートもして(笑)。ぜいたくなようなしんどいような生活を送っていましたね。

大学時代から、時間ができれば筋トレの教本や専門誌、アーノルド・シュワルツェネッガーの筋トレ指南本など、筋トレに関する書籍はよく読んでいましたが、社会人3年目ぐらいの時に運命を変える記事に出合いました。それが、ボディビルディングの専門誌に掲載されていた東京大学の石井直方先生の記事でした。

筋肉に関する生理学的な理論が非常にロジカルに説明されていて、これまで読んできたものとは明らかに内容が違いました。しかも本人もボディビルの日本王者・アジア王者という実績も出している。「何者だ、この人は!?」と衝撃を受けたことを覚えています。「この人のもとで勉強できればいいな」とすぐに連絡を取り、「大学院に入学して先生のもとで学びたいと考えています。読んでおくべき教科書がありましたら教えてください」と聞きました。

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最終更新:9/12(木) 7:47
NIKKEI STYLE

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