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<青い空白い雲>「嫌韓論」の美容整形・高須克弥院長は威勢がいいが?〈サンデー毎日〉

9/12(木) 12:02配信

mainichibooks.com

 ◇牧太郎の青い空白い雲/734

このところ、テレビの情報番組は「韓国バッシング一色」である。

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領の最側近、曹国(チョ・グク)さん(次期法相候補)に数々の不正疑惑が浮上すると、連日連夜、詳しく伝える。「一皮むいてもスキャンダルが次々に出る"タマネギ男"という名前がついています」とコメンテーターがもっともらしく解説する。

「文政権は今や四面楚歌(そか)。支持率も5割を切った」

 ざまあ見ろ!と言わんばかりである。情報番組にケチを付けるわけではないが「安倍政権の不正の数々」を、このくらい、熱心に取り組みましたか?と聞きたくなる(笑)。

    ×  ×  ×

 メディアが「感情的な嫌韓論」に悪ノリするのは今に始まったわけでもないが、気になるのは、ごく普通の「平和・人権論」を抹殺する"動き"である。

 例えば、タレント・石田純一さんがニュースサイト「デイリー新潮」のコラムで「感情的な嫌韓論」に警鐘を鳴らした。「1965年当時の韓国は、朴正熙(パク・チョンヒ)大統領による軍事政権下で民意が抑えられていた。だから、韓国人の国民感情としては、その時代に解決済みだといわれてもなかなか納得できない。そして強制労働や、劣悪な環境の労働に対する反省や謝罪は、やはりなかった」と書いた。

 石田さんのコラムは「正論」だと思う。

 ところが(安倍応援団と言うか、ネトウヨと言うか)「嫌韓論」の面々から、石田さんは総攻撃を受ける。高須クリニック院長の高須克弥さんは石田さんの意見に対して〈朝鮮半島の国はもともと中国王朝の冊封国です。DNAが目覚めたのです。理を説いても無駄だと思います。DNAには勝てません〉などとツイートした。

「そういうDNAの国だから理を説いても無駄」という言い分。医療従事者とは思えない「差別的発言」と思うが、一部のネットでは「高須流」が支持され、石田さんの方が炎上した。

 高須さんは威勢がいい。靖国神社で行われた「終戦記念日の集会」で「日本が攻められたら喜んで(戦いに)いきます」「この英霊のみなさまの仲間に入れていただいて、永遠に神として、祀(まつ)られたい」「戦うのは老人。老人が減ってくれれば日本の財政がよくなるし」などと演説して、喝采を浴びていた。

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最終更新:9/12(木) 12:02
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