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広島・西川龍馬 誰にもマネのできない「悪球打ち」/これぞプロの技!

9/12(木) 12:02配信

週刊ベースボールONLINE

 西川龍馬にしかできない打ち方だった。8月30日のDeNA戦(マツダ広島)、2対2の7回裏無死一塁。藤岡のカウント3―1からの内角低めへのボール球のスライダーに対し、両ヒジを縮めてゴルフのパッティングのような打ち方で右翼ライン際に運んだ。打球はわずかにファウルとなり、結局この打席は空振り三振に倒れたが、球界屈指の打撃技術を見せつけた。

 悪球打ちと言えば聞こえが悪いが、超積極打法と言い換えることもできる。高めのストレートは苦もなく上からかぶせてはじき返し、外角低めの変化球は右手一本で拾ってしまう。そして左打者の泣きどころと言われる内角低めのボールゾーンに落ちる球も、西川にかかれば「打てる球」。この技術と思い切りのよさで、8月は42安打をマーク。1978年8月の水谷実雄、2004年4月の嶋重宣に並ぶ月間安打の球団最多タイ記録となった。

 本来、打撃ではボール球に手を出すのはNG。ヒットになる確率が格段に下がる上、打撃を崩す原因になる。西川ももちろんそんなことは承知しており「ボール球ですからね」と話す。だが、西川の打撃は常識では縛れない。悪球に手が出ても、ファウルしたり、ヒットゾーンに飛ばせばいい。そして、それができてしまう。

 首脳陣も超積極打法を後押ししている。ボール球に手を出して凡打するケースがあっても、とがめない方針。短所に目をつぶり、それを補ってあまりある長所に目を向けている。西川は、誰にもまねのできない打撃を極めていく。

写真=BBM

週刊ベースボール

最終更新:9/12(木) 12:02
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