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【マラソン】渡辺康幸氏が語るMGC男子展望 一発勝負、早い段階で勝負に出る選手が出てくるのでは?

9/12(木) 9:16配信

ベースボール・マガジン社WEB

東京五輪マラソン日本代表決定戦「マラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)」が9月15日(日)、男子は8時50分、女子は9時10分に、東京・明治神宮外苑いちょう並木からスタートを切る。男女各上位2名がオリンピックの代表権を手にする一発勝負の選考会。渡辺康幸氏に男子の展望を占ってもらう。31選手が出場する男子は、リオ五輪以降、マラソンの日本記録を塗り替えてきた設楽悠太、大迫傑を筆頭に台頭してきた20代の選手、百戦錬磨の佐藤悠基ら30代のベテランら、多士済々の面々による戦いとなる。
※陸上競技マガジン9月号(8月10日発売)より転載

高橋尚子氏が語るMGC女子展望 スローペースになったら持ち味を出しやすい、余計に展開が混沌とする可能性も

飛び出す選手が現れる?

――レースはどう展開するのでしょうか。可能性をいくつか挙げていただけますか。

渡辺 まずはスタート後の下りで、速いペースになるかどうか、ですね。冬のマラソンのように3分ペースを刻む大冒険ができる選手はいないと思いますが、良いリズムで走ろうと考える選手が現れるかもしれません。それによって速めの展開になるか、スローの展開になるかが決まります。

――下りでスローになったとしたら、その後はどうなりますか?

渡辺 駆け引きが始まります。誰かがスローペースに我慢できなくなって、10kmの日本橋や15kmの雷門あたりでポーンと上げる選手が現れるかもしれません。有力選手はその選手の走りを見極めて、落ち着いて対応するでしょう。おそらくは、力を温存すると思います。

――そういった選手がどこかで集団に吸収されると、35kmや、上りが始まる37kmからの勝負になるのでしょうか。

渡辺 うーん。35kmまで集団で進んで、そこからヨーイドン、という展開にはならない気がします。一発勝負ですから、早い段階で勝負に出る選手、引っかき回す選手が出てくるんじゃないでしょうか。

――どういったタイプの選手が考えられますか。

渡辺 30何人かが出場しても、代表になれるのは2人か3人です。有力選手が良い状態で臨んできた場合、終盤で正面からぶつかってもチャンスはない。何もしないで4位以下になるなら、何かやってやろう、と考える選手はいると思います。20km、25kmから飛び出す選手が現れて、逃げ切ってしまう可能性もある。僕がMGC選手の監督だったら、「爪痕を残そうよ」と選手に言うと思います。

――複数の選手が出場できるチームが、連携した戦い方をする可能性はあるでしょうか。

渡辺 あると思います。チーム内で調子の良い選手も、各選手の走りのタイプも分かっています。誰かを犠牲にするというのではなく、例えば調子は良くないけどスピード型の選手だったら、スローよりも速い展開に持ち込んだ方がリズムに乗る可能性もあります。その選手が早めに仕掛けると分かっていたら、同じチームの選手はすぐに付くのか、じっくり追い上げるのかあらかじめ気持ちの準備ができる。他のチームの選手からすれば、引っかき回されることになります。

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最終更新:9/12(木) 9:16
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