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米空軍「F-35」の騒音に近隣住民は耐えられるのか?【米国レポート】

9/12(木) 6:41配信

エスクァイア

脅威のテクノロジーを誇るアメリカ空軍の最新型戦闘機ですが、この騒音に近隣住民は実際のところ耐えられるのでしょうか?

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 日本の防衛省は2019年8月16日、航空自衛隊の短距離離陸・垂直着陸戦闘機(STOVL機)として、米ロッキード・マーチンの「F-35B」を選定したと発表しました。その際、42機を導入する計画でいることを明かしています。

 統合打撃戦闘機(Joint Strike Fighter=JSF)「F-35」は、敵対するあらゆるハイテク兵器に対する圧倒的な脅威となり得ます…。が、「人々の居住地近隣への配備に適さないのではないか?」と、米国の中でも問題視する声があるようです。

 以下、サンフランシスコを拠点に活動するジャーナリスト兼、ライターのカイル・ミゾカミ氏による現地レポートになります。

◇「F-35」の騒音はどれくらい?

 アメリカ全土において、空軍基地や海軍基地の近隣に広がるコミュニティーは戦闘機の騒音問題を抱えています。住民たちは掃除機なみの騒音に悩まされ、静かで平穏な日常生活の営みを妨げられているのです。

 「F-35」は、最高クラスの推力を誇る大型エンジンを搭載する戦闘機です。

 単発機の「F-35」には、特にパワフルなエンジンが必要不可欠となります。武器および燃料を搭載した同機の最大離陸重量は約7万ポンド(約3万1751kg)と、双発機と同等以上であり、そのために開発された米航空機用エンジンメーカー「プラット・アンド・ホイットニー」製のF135エンジンは、最大推力4万3000 lbfとなっています。

 ちなみに「lbf=重量ポンドの単位=1重量ポンド」は、質量1ポンドの物体に対して標準重力加速度(9.806 65 m/s2、196 133/6096 ft/s2)と同じ加速度を生じさせる力と定義されています(この説明でもわからない方も多いかと思いますが、あとはご自身でお調ください)。

◇「F-35」による騒音被害に関する調査

 米国アイダホ州ボイシ(Boise)の住民による、ボイシ空港界隈における「F-35」の騒音被害に関する『Stars and Stripe』誌の報告調査に関するものがあります。

 ペンタゴン(米国国防総省)は現在、「F-35」のボイシ空港への配備を検討中ですが、配備が周辺地域の環境におよぼす影響についてまとめられた1099ページにもなる文書が、厳しい実情を指摘しています。「近隣に暮らす272世帯約665名の住人が、1メートル弱の距離で作動する掃除機レベルの騒音に、恒常的に悩まされることになる」と伝えているのです。

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最終更新:9/12(木) 6:41
エスクァイア

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