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ホンダの新しいエアバッグは、頭部を“キャッチ”して衝撃から脳を守ってくれる

9/12(木) 12:12配信

WIRED.jp

1970年代に“衝撃的”なデビューを飾って以来、自動車のエアバッグは多くの命を救ってきた。その数は米国だけで少なくとも50,000人に上り、増加の一途をたどっている。

クルマの側面で膨らむ「車外用」の巨大エアバッグ

最近のエアバッグはダッシュボードやハンドル部分だけでなく、考えられる限りのあらゆる方向から飛び出す仕組みになっている。フロントドア、足元、座席、後部ドア、シートベルト。歩行者を守るためにクルマの外側に飛び出すエアバッグまであるくらいだ。

斜めからの衝撃を防ぐ

エアバッグの数が多いほど安心なのは確かだが、数十年前から変わっていないデザインを改良することで、さらに多くの命を救える可能性が残っている。

こうしたなか、ホンダの米国法人が新しい助手席用エアバッグを開発したことを発表した。乗客をより広範囲の衝撃から守るというこのエアバッグは、特に斜め方向の衝撃を受けたときに頭部がエアバッグから外れて負傷するのを防ぐという。こうした衝撃は緩やかなスピードでぶつかった場合でも、頭部を一気にひねって脳にダメージを与えかねない。

オハイオ州コロンバス近郊にあるホンダR&Dアメリカズの技術者チームは、エアバッグメーカーのオートリヴ(Autoliv)と共同で、3パートに分かれて野球のキャッチャーミットのように膨らむエアバッグを開発した。中央のへこんだ部分は、両サイドから張られた「セイル(帆)パネル」と呼ばれる布で覆われている。このセイルパネルが乗客の頭部を捕まえ、動かないようにするのだ。

より柔らかく、速く、大きく

技術者たちは、センサー付きの新型ダミー人形を使って衝突実験を繰り返した。こうして完成したのは、作動スピードと柔軟性が向上して乗客の頭部をしっかり受け止めるエアバッグだ。

「セイルパネルがあることで、最初に作動するエアバッグの表面部分をさらに乗客の体に近づけられます」と、ホンダの安全技術者で今回の製品開発プログラムの指揮をとったエリック・ハイトカンプは言う。「このパネルのおかげで、エアバッグの当たり方が穏やかかつ柔らかくなるのです。エアバッグの本体部分に体が包み込まれる際も、最初の当たり方がソフトであるゆえに中央のエアバッグの硬さが軽減され、負傷の可能性がさらに低くなります」

また、従来のエアバッグが1回で膨らむ形式になっているのに対し、ホンダの新しいエアバッグには2段階で本体を膨らませるインフレーター(ガス充てん装置)が採用されている。わずか0.15秒の間隔で2段階にわけてガスを入れることで、エアバッグをさらに速く、大きく膨らませることができるのだ。

ハイトカンプによると、事故の瞬間から0.15秒以内がケガ発生のピークだという。スピードが何より重要なのだ。

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最終更新:9/12(木) 12:12
WIRED.jp

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