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実は「混雑率」微減?サラリーマンを苦しめる「満員電車」の今

9/12(木) 8:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

台風や雪のたびに大混乱する首都圏の交通機関。鉄道各社の計画運休は、社員の出社時刻を事前に遅らせるなど、確かに一部で機能してはいるものの、大部分のケースでは、駅に電車待ちの人が殺到し、超・満員電車になってしまう事態に陥っている。

自然災害のたびに「地獄」と化す首都圏の各線

9月9日未明、台風15号が関東を直撃した。中心付近の最大風速は約40メートル、最大瞬間風速は約60メートルであり、道路の冠水・土砂災害のみならず、突風の影響で頭部を強打した女性が死亡するなど、未曾有の事態となった。

前日の夜の時点で、JR東日本は首都圏すべての在来線の運転を見合わせると発表。当初は始発から午前8時ごろまでの予定だったが、倒木や車両点検、混雑の影響を受け、多くの路線で運転再開時刻が延長された。東急電鉄などの他の鉄道各社も、台風前夜に計画運休を伝えていたものの、JRと同様、駅に人が殺到したため、予定よりも大幅な遅れが相次いだ。

ツイッターでは、駅の「阿鼻叫喚」っぷりを伝えるツイートが大量に投稿され、ある種のお祭り騒ぎ(地獄の祭りだが)となっていた。駅からあふれ出た人々が列をなしている様子に、げんなりした人も多いことだろう。

誰しもが満員電車を嫌っているはず。それなのに、一向に改善される気配はない。

◆小池知事の「満員電車ゼロ」はどうなった

小池百合子東京都知事が、2016年の選挙時に「7つの0」の公約を掲げていたことを覚えているだろうか。

(1) 待機児童ゼロ

(2) 介護離職ゼロ

(3) 残業ゼロ

(4) 都道電柱ゼロ

(5) 満員電車ゼロ

(6) 多摩格差ゼロ

(7) ペット殺処分ゼロ

今年の4月5日、小池知事は、ペット殺処分ゼロを達成したと公表した。大変結構なことだが、それ以外の公約は「無」の状態といっても過言ではない。満員電車ゼロの公約に関しては、大多数の生活に直結するため、やれるものなら一刻も早く解決してほしいものだが、現状は知ってのとおりだ。

一応、満員電車改革の1つに、「時差Biz(ビズ)」というキャンペーンがある。「時差Bizとは、通勤ラッシュ回避のために通勤時間をずらす働き方改革のひとつです。」と東京都のホームページには書かれている。具体的には、朝早く出社したり、フレックスタイム制(1ヵ月以内の総労働時間をあらかじめ定めておき、始業時間や終業時間は従業員が決める働き方)にしたりなど、要は「時間をずらす」という取り組みだ。企業側のメリットは、以下のように大きく掲載されている。

【参加企業様のメリット】

従業員の働く意欲や生産性の向上

快適な通勤で従業員のストレス軽減!仕事の生産性もアップ!

本ホームページへの貴社名掲載

お申込みをいただくと、即座に参加企業一覧に貴社名・業界名を掲載!

「はあ、左様でございますか」と投げやりになりそうになる。一斉かつ強制的に始めない限り、参加する中小企業などほとんどいないだろう。もっとも、その「一斉かつ強制」が、まず無理なわけだが。

ちなみに、時差Bizに加え、テレワーク(場所や時間を自由に選ぶ働き方)と、2020TDM推進プロジェクト(東京オリンピックに向けた道路交通の混雑緩和など)をあわせ、「スムーズビズ」というキャンペーンが推進されている。意欲的に行った企業は表彰され、授賞式で自社の取り組みを紹介する機会が設けられるそうだ。

時間をずらそう!と言われても……と感じる管理職の方も多いだろう。企業や個人に改革を呼びかけるのではなく、電車を増やしたり、JRのグリーン車のように1両を2階建てにしたりすることはできないのかと考えるところだ。特に、2階建ての電車については、小池知事も前向きに検討していたものの、鉄道業界からは、安全面やコストの面で否定的な意見も多い。また、乗降に今よりも余計な時間がかかってしまうことへの懸念もある。数年以内に導入されるのを期待するのは、やめたほうがいい。

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最終更新:9/12(木) 8:00
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