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僕はなぜ韓国の反日デモ横でフリーハグを企画し、そこで何を得たか

9/12(木) 8:01配信

現代ビジネス

 2019年9月5日、世界を舞台にフリーハグをしてまわっている「フリーハガー」桑原功一さんのフリーハグ動画が、大きな驚きをもって日本中を駆け巡った。安倍政権反対デモのすぐ近くで、「私は日本人です。日本では多くの人が『韓国人は日本人が嫌いである』と思っています。でも、私はそう思いません。私はあなたを信じます。あなたは私を信じてくれますか? もしそうなら、ハグを」と書かれたボードの横にフリーハグを実行したのだ。

【感動】桑原さんが反日デモ横で実施したフリーハグ動画

 感動の声、非難の声、多くの声に包まれたこのフリーハグをなぜ企画し、その現場で何を感じたのか。桑原さん自身に綴ってもらおう。

僕も韓国人は日本人のことが嫌いだと思っていた

 2011年から韓国でフリーハグを始めました。
それは日本人が抱く韓国人に対するイメージを変えたかったからです。

 もともとは、自分自身がいつの間にか韓国人に対して偏見を持っていました。多分、テレビや雑誌などの影響で刷り込まれていったのだと思います。

 「韓国人はみんな日本人のことが嫌いなんだ」と思っていたのですが、フィリピンへ語学留学した際に出会った多くの優しい韓国人のおかげで、そんな偏見は一気に吹き飛びました。

 日本と似ているけれどどこか違う文化を、彼らと一緒に過ごすことによって体感していくと、韓国という国を羨ましく思う自分に出くわしました。
と同時に、「こんなに近いのにどうして今まで知らなかったんだろう」と疑問を抱くようになりました。

 「自分自身が抱いていた偏見は、もしかしたら他の人にも当てはまるかもしれない」

 そう思って、まだ韓国へ行ったことない人や韓国人の友達がいない人にどうすれば真実を伝えられるのか考えました。そこで思いついたのが以前から実行していた「フリーハグ」でした。ぼくがはじめたのは2011年からですが、フリーハグは世界では2006年ごろから流行り出したそうです。

 韓国にはその2011年からほぼ毎年来ています。
今までにソウル、釜山、光州、大邱……韓国の多くの場所でフリーハグを行いました。在韓日本人留学生を集めて、グループでフリーハグをするという新しい試みをしたり、今回話題になっている動画のように目隠しをししたりというさまざまな「フリーハグ」を行ってきました。

 ちなみに、ぼくはメッセージ性を強調したいときは目隠しでやっています。
普通のフリーハグだと、その場のノリでハグできる可能性もあります。
今回は両脇に置いたメッセージボードの内容に納得された方にハグしてもらいたかった。その様子を動画に収めたかったのです。

 また韓国だけでなく、台湾、中国、モンゴル、カンボジア、フィリピン、スリランカなどアジアを中心に18カ国で活動をコツコツと拡大してきました。

 2011年から8年間、アルバイトで資金を工面し、この活動を地道に続けてきたおかげで、少しずつ認知度が高まり、今年の6月に「世界五大陸で平和のためにフリーハグをしたい」というクラウドファンディングを立ち上げると、約300万円近くを支援していただくことができました。

 そして、その記念すべき1カ国目が今回の韓国だったのです。

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最終更新:9/12(木) 19:20
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