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自分で考えない人ほど「仕事ができる人」と勘違いされ、昇進する理由

9/12(木) 6:01配信

ダイヤモンド・オンライン

 コンサルタントという仕事をしていると、最近、危機感を覚えることがある。自分で考えようとしない、学ぼうとしない人が大企業の中枢でも増えているのだ。考えない人がなぜ増えるのか、増えると組織にどんな影響が出るのか。(AKTANA International LLC プリンシパルコンサルタント 高橋洋明)

● 自分で考えようとしない人が 企業の中枢でも増えている

 営業に役立つスキルや知識は、多ければ多いほど良い。営業はさまざまな顧客と接し、さまざまな案件の話し合いをし、さまざまな提案をするため、その業界に関連する最新の知識のみならず、他の業界でのトピックス、さらには多様な話題や雑学も知っていることが望ましい。

 それだけ話せることがあれば、どのような相手であっても共通の話題があっさりと見つかりやすい。営業もはかどるだろう。だから、それらのスキルや知識を身につけるために、学びは欠かせない。

 私の知り合いの優秀な営業の方々も勉強熱心で、謙虚で、他の人の話をよく聞く、外見も中身も好感が持てる方々が多い。

 ところが一方では、社会人になって相当の年数がたっているにもかかわらず、全く学ぼうとしない、自分で考えようともしないという人たちもいる。

 しかも、結構な人数の人たちが、物事を深く考えないようだ。

 この点に私は危機感を覚えている。

 何が危機なのかというと、端的にいえば

 ・自分でモノを深く熟慮できない(考えられない)人が増えていて、そのような人たちが企業の中枢にもたくさんいる

 ということだ。

 なぜ「物事を考えられない」と危機に陥るのか、この物事を考えられない人を他山の石とすべく、今回一緒に見ていこう。

● 何も調べず、考えず、 すぐに他の人に答えを聞きたがる

 ビジネスにおいて「物事を考える」場合、営業の現場であれ、経営陣であれ、大まかには次のように考えるだろう。

 1.ビジネスで結果が出ているのか、出ていないのかを知る(現状把握)

 2.ビジネスで結果が出ているなら、なぜ結果が出ているのかの原因を特定する(成功分析)

 3.ビジネスで結果が出ていない場合も、その原因を特定する(失敗分析)

 4.結果が出ていないなら、その原因を解決するための方法を検討する(解決法の検討)

 5.解決方法がわからなければ、「何がわからないのか?」を知る(解決法の調査)

 6.「わからないこと」を知るためにどうすればいいのか具体的な行動を検討する(解決法の検討)

 7.「わからないこと」がわかったら、それを活用して原因の解決方法に生かし、実行する(解決法の実行)

 8.実行計画がうまくいっているのかを評価し(解決法の評価)、うまくいっていなければその原因を特定し(失敗分析)、改善案を検討する(解決法の検討)

 企業内の階層が違っていても、考え方そのものは大きく変わらない。実際に文字にしてみれば、誰もがやっていることだし、当たり前のことだ。考えた結果、生じる成果の大きさ、役職や結果への責任の大きさ、影響が及ぶ範囲が違うだけだ。

 ところが、「考えない人」は、この考え方、そして考えることそのものを放棄する。何も調べず、考えず、すぐに他の人に答えを聞きたがる。

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最終更新:9/12(木) 6:01
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